理想と現実は違う ページ18
.
あ、やば
そんなこと思いながらも当然対処できるワケで
既に影を敵が振り上げた右手に巻きつけようとした時
目の前にホークスが高速で飛び込んで敵を斬りつけた
「ッ…」
大きな音を立てて地面に倒れ込む敵。
ふぅと息を吐いたホークスがくるりと振り返った。
「大丈夫ですか？怪我ありません？」
「あ、うん…。ありがと」
近寄ってきたホークスは少し乱れた私の髪を直した。
…守られてしまった
そんな目で見上げると、ふふ、と笑われる。
「当たり前でしょ。守るって約束してんですから」
「そんな常に守ってもらわなくても…過保護だよ」
私だって長年ヒーローやってんだから、もう自分の身くらい守れるのに
それでも俺がいる時は守らせてくださいと言い張るホークスに頭を掻く。
その後騒ぎを聞きつけた大志郎たちがすぐ駆けつけてくれ、敵の後処理は任せることにした。
さて、とホークスに手を握られる。
「時間もあと少し余ってることですしデートしましょ」
「ちょっ！なんで手繋ぐの！」
「いいじゃないですか」
「いやいや周りに見られる！」
焦って手を離そうとしたその時、わぁっと周りが騒いだ。
「ホークスやっと成就したん？！」
「わぁおめでとうー！」
「いやぁまだ猛アタック中なんですけどねぇ〜」
「はよ付き合いやー！」
ガンバリマースなんて笑顔を振りまきながら市民に手を振るホークスを見て、は？と固まる。
「なんでみんな知ってんの？」
「だってみんなに言ってますもん。貴女のこと好きだって」
「嘘でしょ…」
「ほら、そーゆーの外堀から埋めていくって言うでしょ？」
さっき言ってた『大丈夫』の意味がわかった。
…まじで逃がす気ないやつだこれ
「あぁでもファットさんは知らないって言ってたなぁ。やっぱもっと公にせんとダメっすね」
そう言ったホークスは繋いでいた手をグッと引いて私の頬にキスした。
「ッんな！」
「この人俺のなんでみんな手出さないでねー？」
はぁーいなんて返事する市民。
いや、はぁーいじゃないって…
私どうしたらいいの
10年前に私が想像してたホークスと違う
同年代の可愛い女の子と付き合えばよかったのに
私なんて忘れてくれて構わない存在だったのに
むしろ逆だった。今のホークスは私中心で生きてる
重い視線を上げた先には、「お疲れさん」と笑う大志郎がいた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2067人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sana＊(プロフ) - ひなさん» ひなさんありがとうございます😭💖新しい作品あげるなり未完作品更新するなりしたいのですが中々纏まらず🥺また活動再開できるよう日々妄想しながら頑張ります😭🙏 (1月7日 15時) (
レス) id: 25a11890bc (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 1番好き。何度も何度も読み返してる。 (1月3日 23時) (レス) @page50 id: 2495f1671d (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - ちゃこさん» 初めまして！コメントありがとうございます😳やったぁあホークス推しが増えました！☺️年下ハンパないですよねぇ🤤楽しんでいただけてよかったです！ありがとうございました！😂💖 (2022年6月18日 15時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ(プロフ) - 初めまして！ホークス…実はそこまで関心無かったのですが、コレはいかん…このホークスは！やばい😭‼️💕💕年下の破壊力…ま〜幸せ貰いました🙏面白かったです‼️推します😂‼️💕 (2022年6月18日 15時) (レス) @page50 id: e4e61dc8c5 (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - 叶花さん» 嬉しいコメントありがとうございます！😳💖私も初登場から心奪われました😂たくさん読んでいただきありがとうございます！朝チュン好評でしたので続編書きたいなとは思っています！笑 先になるかもしれませんが是非また読んでくださいね😊 (2021年11月29日 2時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sana＊
| 作成日時：2021年8月30日 17時
