波紋98 ページ9
黒狼はその場に座り込んで溜め息を漏らした
黒「で、何故神隠しを止める事が出来る?」
神崎「それは私の家系の血、ですかね…要は遺伝ですよ、それ以外知りません」
黒「俺はお前などと会った記憶が無いんだが?」
神崎「そうでしょうか?では、私がいつも貴方に会った時に言っていた言葉を言えば思い出しますかね……"まっくろくろすけ"さん?」
黒「…あ」
まっくろくろすけ…
なんて可愛いあだ名で呼ばれていたんだろう
黒狼は思い出したように顔をあげ嫌そうな顔をして神崎さんを見た
黒「政府の役人に連れられてこられていたあの時のじゃじゃ馬娘」
神崎「失礼ですね、可愛いの間違いでは?」
か、神崎さんがじゃじゃ馬…想像ができない
ってそうじゃない!!
『黒狼、なんで言う必要が無いと思ったの?私は両親の事を覚えてないけど…何があったの?』
黒「俺も詳しい事は知らない…しかしレイがこの世界とあちらの世界の子供である以上、変に知識を植え込んでこちらの世界に行ってみたいなんて言い出したらとんでもないからな。特にあの時は刀剣達がレイの元に来ていた時だ、行きたいと思うのが普通だろ?だから言わなかった」
『こちらの世界で…父も同じような目に合ったの?』
黒「………この世界は悲しみと苦しみしかない、誠もレイと同じ目にあって俺が逃がした」
『だから…父と同じように私を隠そうとしたの?』
黒「主を守るのが俺の役目、例え主がどんなにもがこうが安全な地に逃がす…当り前の事だ」
神崎「ですが今回は前回のように乗っ取られていないでしょう?それに、レイさんはここに残りたいようですが?」
黒「繰り返す事になるだけだ」
神崎「そうならない様に、我々がいます…先程政府の上役が取り押さえられました、今回の件で重役が動き出したらしく政府内の裏を一斉清掃するようですよ?…あぁ、一斉清掃に参加するのはそう言う部署の方々ですのでご心配いりません…容赦なんて言葉、存在しませんから」
神崎さんはそう言うと話を静かに聞いていた刀剣達を見渡した
神崎「貴方たちは不本意とはいえこの本丸の主であるレイさんを傷つけました、体の傷はすぐに癒えますが、心の傷はどうでしょう?簡単に癒えるものではありませんね…此処にレイさんを連れてきて、此処しか居場所のないレイさんを捨てようとした…もう少し警戒心をお持ちになってはいかがですか?」
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葵 - 初めまして、いつも読ませてもらっています!早速なんですが、厨担当が厨短刀になってますよ!初めてコメントするのにすみません!これからも応援しています。 (2018年7月28日 20時) (レス) id: 5fb93d012b (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 虎苺さん» ご指摘ありがとうございます!修正する前に読み直してみたら「じじいより長ぇ!!」と一人で大笑いしてしまいましたwありがとうございました! (2016年7月18日 21時) (レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
虎苺(プロフ) - うぐの鍛刀時間は3:20ですよー。4:20になってます(>人<;) (2016年7月18日 21時) (レス) id: 56d38a1884 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - (夏`ω´)ノ茄さん» こんにちは!いつもありがとうございます!ご指摘いただいたところは修正しました!ありがとうございます!今後も応援よろしくお願いします☆ (2016年7月18日 16時) (レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
(夏`ω´)ノ茄(プロフ) - はじめまして、いつも楽しく読ませて貰ってます!波紋129の最後の方で名前の誤変換がありました。たぶん「何のプ(人1)だこれは」となっていると思います。勘違いだったらすみません;;更新待ってます (2016年7月18日 15時) (レス) id: 5ed2fa6b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒にゃんもす | 作成日時:2016年7月10日 11時