波紋95 ページ6
黒狼が私の体を乗っ取った
気を失った私が目覚めると目の前には大きな鳥居の神社があった
見た事も無い場所で夜の神社を沢山の灯篭が照らしている
どこか現実離れしているような、そんな感じがする場所
『どこ…？黒狼？』
その場から一歩踏みす
―ダメだよレイ、ちゃんと自分の仕事は自分でしなくちゃ…愛さんに任せっきりって酷いと思うよ？
ぁ…やめて…
―レイ殿、貴方がこんな酷い人だとは思いませんでした
私じゃない…っ
―俺は愛の味方だからな、こうしてレイの処に来たのも愛から頼まれたからなんだ
どうしてっ…
『私じゃないのにっ…』
―呼んだか？レイ
黒狼…どこ…
もうどうしていいか分かんないよ…
皆が愛さんに操られてるって分かってるのにっ
あんな目で…冷たい目で
私が何をしたの？
愛さんに酷いことした？
否、何もしていない
どうしてこんな事を平然とやってのけるの？
どうしたらいいの…
考えたくないよ…思い出したくない…
？「おや？レイじゃないのかい？」
『ぇ…？…！？なんでっ…』
忘れるはずない人
両親が居なくなった私を育ててくれた祖父が立っている
何故この場所に居るのか
祖父「レイや、起こった事を拒むことは誰にでもできる…逃げるのもまた一つの手だろう。でもね、しっかり受け止めて解決する方法を捜した方が心がずっと楽だよ？
私は教えたはずだね、どんなに辛くても報われることの方が多いと…しかし今のレイはどうだ、辛い事に背を向けて逃げ出そうとしている
こうしている間にも、時間は過ぎているんだよ？」
『おじいちゃん…どうしてここに？』
祖父「ここはレイが居てはいけない場所だよ、早く戻りなさい…心配しなくても、レイはまだ死んでなどいないよ？」
『でも、…』
祖父「直ぐに前の様に戻らなくても、時間が経てば直る…それに逃げてしまったらレイも後悔するし残された者も後悔するだろう…なーに、レイは私の孫だぞ？そんな弱い訳ない…しっかり前を見て歩きなさい」
『皆、私の事を悪いと思ってるわ』
祖父「それは術のせいだろう？」
『冷たい目で私を見てた』
祖父「それは本当に彼らの本心なのかな？」
『…ﾋｯｸ………』
祖父「行きなさい、早くしないと取り返しのつかないことになる」
―…レイ、もう終わったから泣くな
祖父「さぁ、行くんだ」
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葵 - 初めまして、いつも読ませてもらっています！早速なんですが、厨担当が厨短刀になってますよ！初めてコメントするのにすみません！これからも応援しています。 (2018年7月28日 20時) (
レス) id: 5fb93d012b (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 虎苺さん» ご指摘ありがとうございます！修正する前に読み直してみたら「じじいより長ぇ！！」と一人で大笑いしてしまいましたｗありがとうございました！ (2016年7月18日 21時) (レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
虎苺(プロフ) - うぐの鍛刀時間は3:20ですよー。4:20になってます(＞人＜;) (2016年7月18日 21時) (レス) id: 56d38a1884 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - (夏｀ω´)ﾉ茄さん» こんにちは！いつもありがとうございます！ご指摘いただいたところは修正しました！ありがとうございます！今後も応援よろしくお願いします☆ (2016年7月18日 16時) (レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
(夏｀ω´)ﾉ茄(プロフ) - はじめまして、いつも楽しく読ませて貰ってます！波紋129の最後の方で名前の誤変換がありました。たぶん「何のプ(人1)だこれは」となっていると思います。勘違いだったらすみません;;更新待ってます (2016年7月18日 15時) (レス) id: 5ed2fa6b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒にゃんもす | 作成日時：2016年7月10日 11時
