【刀剣乱舞】アルビノ少女と刀剣男士3

波紋122 ページ36

雪君は"また明日会おうね！！"と言って太郎さんと手を繋ぎながら帰っていった

まさかあんな小さい子が審神者をやっている事に驚いたが、どういった経緯で大樹さんと知り合ったのか気になる…

もしかして私と同じように演練場で会ったのだろうか？

それにしても本当に可愛かったなぁ



長谷部「…主はあの者の事が好きなのですか？」


『はい！？』


長谷部「先程から嬉しそうにしておられるではありませんか」



いきなり長谷部さんからそう言われて慌てて首を振った

まず好きって…犯罪ですよ！？



『子供は好きですよ？でも変な意味じゃないですよ！？見ていて癒されるというか、ｷﾞｭってしたくなるというか…』


長谷部「あの者も子供、だから嬉しそうに？」


『子供は無邪気で可愛いですよね、…たまにとんでもないことを聞いてきたりしますが；』


長谷部「確かに無邪気です、ですか無邪気故に相手を傷つけるとこを平気で口にします…なので私は"人間"の子供は嫌いではありませんが…」


『苦手、ですか？』


長谷部「申し訳ありません！」


『誰にでも苦手な事や苦手なものはありますし、謝る必要などありませんよ！』


長谷部「しかし…」


『それで私が長谷部さんの事を嫌いになったりはしません！』



長谷部さんは少し微笑むと「ありがとうございます」と言ってまた歩き始めた

うちの本丸には心配性の人が多いのか？

そう思っている内に本丸に到着し、長谷部さんからお団子を受け取った

重い…さすがに37本+8個は重たい…

これを長谷部さんは軽々と持っていたのか

なんか…男と女の差だろうか？

それとも刀剣と人間の差だろうか？

…私がひ弱なだけ？(泣)



『このお団子は夕餉の後に皆に配ってもらえるように光忠さんに頼んできますね』


長谷部「承知いたしました…他に何か御用はありませんか？」


『え…えっと…特に、ないですね』


長谷部「主命とあらば、何でも致しますよ？」


『…では、私の買い物に付き合っていただいたので今日はお休みください！私も今日することは終わりましたし、またお願いしますね？』


長谷部「はい！主の頼みとあらば！」



…長谷部さんと明石さんを足して割ったらいい感じになりそうな気がする

長谷部さんはやっぱり頑張りすぎだ

お団子を抱えて厨に向かう道中で加州さんと安定さんに会った

その時にお団子を取られそうになったのを全力で阻止しながら小走りで厨に逃げ込んだ(笑)

波紋123→←波紋121

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す