【刀剣乱舞】アルビノ少女と刀剣男士3

波紋93 ページ4

『＜ふぅ……こんなもんか＞』


愛「あ、あぁ…レイちゃっ…」



そこら中に飛び散った血

倒れているこの本丸の刀剣達

自業自得だ、レイに牙をむいたんだ…

ゆっくり見習いに近づくと残りの霊力の糸を断ち切った

やはり残留している霊力があるようで殺気が飛んでくる



『＜やっぱ殺すか＞』



無意識の内にそう口に出していた

それを聞いた見習いは恐怖で体を引きずりながらここから逃げ出そうとする

勿論、刀剣は誰一人動けないので助けてくれる奴なんていない



『＜鬼事か？捕まったら…死ぬからな？＞』


愛「お、お願い殺さないでっ！！」


『＜あはは！…レイを殺そうとした奴が命乞いをして助かるとでも思ってんのか？＞』



壁に追い詰めて刃を喉元に突き付けた



愛「わ、分かった！！ちゃんと術を解くわ！！だ、だからっ！！」


『＜別に解かなくてもいいぜ？お前が消えれば解けるんだからな＞』



刀をそのまま喉に突き刺してやろうと力を込めた

ザクッと音がして刀が刺さる









愛「ﾋｨｯ…」


『＜おいおい…此奴はレイを傷つけようとしたんだぞ？……なんで庇う三日月っ！！！＞』



刺さったのは見習いではない

急に現れた三日月の腕

見習いを横に飛ばして俺の刃を受けていた



三日月「っ…お主黒狼だな」


『＜あぁ、そうだが？どっかの馬鹿共がレイの精神を深く傷つけたのだな、今はレイの体を借りてレイ自身は眠らせている＞』


三日月「レイはこんな事を望んでおらぬぞ」


『＜望んでいようが望んでいまいが…もう関係ないだろう？レイは"俺"の主だ、レイと共にここから去る＞』


三日月「黒狼、主であるレイを守りたい気持ちは分かる…しかしレイの気持ちは無視するのか？」


『＜この見習いを殺さねば術は完全に解けん＞』


三日月「この者に解かせればいいだろう？」


『＜お前は甘いんだ、だからこのような輩が後々出てくる…今手を打たなくて何時打つのだ？＞』


三日月「お主、過去に何があっ『＜黙れ！！お前に何がわかる！！＞』止めぬかっ！！」



三日月の制止も聞かずに見習いに切りかかった









ｶﾞｷﾝｯ!!



奈央「おまたせしました〜☆」

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