【刀剣乱舞】アルビノ少女と刀剣男士3

波紋110.5 ページ23

【〜NO side〜】


同時刻…

とある事件が政府内で発生した



神崎「なにが、どうして、こうなった？」


奈央「…全員やられてるだと？」



政府の中でも厳重な牢獄

乗っ取りや悪質な霊力の使い方をした重罪人が此処に入れられ政府に管理されている

勿論そんな場所だから監視する人間の数も多い

中には脱獄防止対策で手練れも一人いた



神崎「どうなっているのですか…」



神崎の視線の先には、壊された幾つもの牢



奈央「脱獄とは…しかも"集団"でねぇ…」


神崎「これは…"彼ら"を招集するしかないでしょう」


奈央「…今すぐ？」


神崎「いや…先に脱獄者の数を把握します、その脱獄者の情報も」


奈央「へ〜い」



一人一人、まだ生きているかもしれないと神崎は確認していた

しかし生きている者はいない

全員外傷はないものの苦しんだ表情で亡くなっていた



神崎「妙な術を使う者がいるかもしれません…今後は私とペアで行動しますよ」


奈央「了解」



二人はこの場の事を上に報告した

"監視下にあった罪人の集団脱獄"

これは瞬く間に政府中に知れ渡った



神崎「…確か"彼ら"の中には貴方の"お気に入り"もいましたね」


奈央「あぁ！あいつは嫌がるでしょうがね〜」


神崎「…一つ、質問があるのですが」


奈央「何っすか？」


神崎「貴方が仮に罪人だとして…脱獄したらまず何をしますか？」



神崎はそう奈央に問いかけた

奈央は少し「う〜ん…」と考えてパッと顔をあげた

そして笑顔でこう言ったのだ


奈央「自分が脱獄して一番最初にする事は……



　 自分を捕まえた奴を殺しに行く事ですかね☆」


神崎「でしょうね」


奈央「分かってて聞いたんか…」


神崎「いえ、私もそうします…変に胸騒ぎがします」


奈央「っ！……神崎さん」


神崎「私の気のせいでしょうか？」


奈央「神崎さんっ！！」


神崎「何ですか騒々しい………………あらまぁ」



奈央が刀を構え、前を見た

神崎も気づいたようで面倒くさそうに顔を歪ませた









美紅「こんにちは！」









只ならぬ気を纏って現れた神崎が捕らえた筈の罪人

美紅が目の前に現れた

しかもその表情はどこか狂っている

その気を察知した神崎はいち早く奈央を後ろに突き飛ばした



奈央「イッテェ…っ何すんだ…よ……っ！！」



その瞬間、神崎は崩れるようにして倒れた



美紅「これから楽しい事が起こるんだよぉ〜？お前ら邪魔なの


　

　 だから消えて？」

波紋111→←波紋110

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す