ep.20 ページ22
A「ごめん、涼。私…」
覚えてないんだけど。と言おうとすると涼が口を開いた。
涼「Aさん、お風呂でのぼせて倒れたんですよ?
でもAさんの部屋はやっぱ女性の部屋だし…
男の俺が入るのはちょっと申し訳なかったんで…
俺の部屋で寝てもらってました。
すいません。勝手なことして。」
涼はシュンとしている。
A「いやいや、凄くありがたいよ。
ありがとう。むしろ私がごめんね…。
逆上せないようにねって言った本人がのぼせちゃって…。」
私はすぐに涼のベッドから退こうとする。
涼「あ、いいですよ。
俺のベッド使ってて。
まだそんなに時間経ってないのでフラフラするんじゃないですか?」
確かに涼の言うとおり、少しフラフラする。
A「ううん。部屋に行ってそのまま寝ちゃうね。
涼、本当にありがとう。タオルまで。」
私は涼にタオルを渡しながら、ドアへと向かう。
足元が少しフラフラしているが、まだ歩ける。
涼「いいえ。全然大丈夫ですよ!
気をつけてくださいね。部屋は隣ですけど。
また、明日。」
涼は微笑みながら手を振ってくれた。
A「うん。ありがとう。
また、明日。」
ガチャン…。
涼の部屋のドアを閉めて、自分の部屋に入る。
A「近いって楽…。」
そんなことを口にしながら、ベッドにダイブする。
簡単に部屋の内部を説明しよう。
私の部屋の大体はこんな感じ。
人によって、ベッドの位置が違ったりはするが
キッチンはトイレ、押入れなどの場所は同じ。
お風呂と、洗濯以外のことは部屋で出来るようになっている。
洗濯は大浴場の隣にランドリーがある。
一回100円だが、大きいし乾燥機までついているからお得感満載だ。
ちなみに家賃は給料から引かれてるのでよくわからない。
だが、安いのは確か。
新東京で一人暮らしするとしたら、狭いのに家賃高いとかそんなもんだろう。
A「あー。疲れた。なんか疲れた。
明日はゆっくり仕事しよう…。」
そう一言呟いて私は眠りについていた。
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作者名:かえぴょん | 作成日時:2015年5月20日 7時