ep.19 ページ21
一旦部屋に戻り、パジャマなどを入れた袋を持ち
涼と共にお風呂へ向かう。
A「じゃあ私こっちだから。
逆上せないようにね。」
そう言って涼と別れた。
ここは大浴場のようになっている。
脱衣所で服を脱ぎ、大浴場に入ろうとした時
ふと鏡に映る自分がみえた。
A「……ひどい顔…。」
ぽつんと呟いた言葉は誰もいない脱衣所に溶けて消えた。
洗い終えて、浴槽に入る。
A「…誰もいない…」
そりゃそうだ。もうすぐ日付は変わろうとしている。
A「一人ぼっち…って感じ…」
ぼーっとする。
何も考えたくない。
それから10分程たっただろうか？
熱くなった私は、フラフラとしながら大浴場を後にした。
着替えて出ると、目の前の椅子には涼がいた。
A「待っててくれたの…？」
だめだ、フラフラする。
涼「あ、いや、その。
ちょっとのぼせちゃって…ってAさん？！
大丈夫ですか？Aさん？！」
話を聞いていたつもりが途中からは涼の声が遠くなり聞こえなくなった。
私がのぼせちゃってどうするんだろう。
つくづく、自分が馬鹿だと感じるね…。
…どのくらいの時間が経ったのか。
私は気を失ってる為、一瞬の出来事なんだけどね。
おでこに冷やっとした感触がして
私の意識は戻ってきた。
A「…部屋…？」
起き上がると、おでこから落ちてくる濡れタオル。
周りを見渡す。
見慣れている部屋………ではない。
A「え？どこ？ここ」
作りは一緒だが、置いてある物的に私の部屋ではない。
涼「あ！！Aさん！！！
目、覚めたんですね！よかったです。
体調はどうですか？」
目の前に涼が出てきて把握した。
ここは涼の部屋だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かえぴょん | 作成日時：2015年5月20日 7時
