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1話 ページ3

真昼side


真昼「はぁ〜…」

クロ「どうした真昼…溜め息なんか吐いて、幸せが逃げちまうぜー…?」

猫化したクロが俺の頭の上に乗ったままそう聞いてきた。

真昼「いやだってさ、色々と大変な事になっただろ?どうしていけばいいかなって…おいクロ!お前それ俺の財布だろ!勝手にコーラ買うな!!」

クロ「まぁそう言うなって…ゴクゴク」

真昼「ったく…ん?」

公園のベンチに、誰か寝ている?

具合でも悪いのかな…とにかく行ってみないと。

俺はクロの手を引っ張りベンチの方へ駆け寄った。

寝ているのは、俺と同じくらい?の歳の少年だった。

真昼「起こした方が良いよな…?」

クロ「………放っとけばいいのに………めんどくせー………」

真昼「そういう訳にはいかないだろ?」

とりあえず軽く揺すってみる。

A「……ん……」

真昼「あ、起きた?こんな所で寝てたら風邪引くぞ?」

優しく声を掛けると、少年は寝ぼけ眼のままじーっと俺とクロを見比べていた。

A「……あ……ぇ……ひ、人っ……!?」

意識が覚醒するや否や、少年は心底驚いたように目を見開いた。

真昼「あ、驚かせてごめんね。こんな所で寝てるから、具合悪いのかなって思って…大丈夫?」

A「ぇ、と……は、い……すみません……」

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作者名:芙舞 | 作成日時:2017年8月12日 10時

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