Episode.31 ページ31
つづき
撮影の後、諸々の買い物を済ませ、なんやかんやで私をプロデュースしてもらった。コラボとしての動画撮影は終始和やかなムードで行われた。
いつもの私とは違った、大人な雰囲気になっている気がする。
「今日は本当にどうもありがとう、楽しかったです!」
りさ「みんながどんな反応だったか今度教えて笑」
「は〜い、帰るのがちょっと楽しみ」
みき「気をつけてね〜」
*
帰りの新幹線内で、てっちゃんに「今から帰ります。まだみんなおる?」と連絡すると、「了解だ、気をつけて帰っといで。まだみんないるよ(しばゆー除く)」と帰ってきた。
どうなんだろう。この格好、本当に似合っているのだろうか。変だって思われないといいんだけど。
普段の私からしたらありえない短さのスカートを穿きながら、少し不安な気持ちで家路につく。
「ただいまー!」
鍵のかかっていないドアを開けると、「おかえり〜」と虫さんやてっちゃんの声が聞こえてきた。
さて、みんなの反応はどうかな。
私がカメラを構えながら近づくと、みんなが一斉に顔を上げる。
*
としみつside
Aが帰ってきた。昨日は散々、キラキラがどうのだとか、美女2人との撮影で晒し者にされるだとか喚いていたが、「ただいま」の声が意外と明るい。
「じゃ〜ん、どうかな?」
そう言って仁王立ちしているAは、見るといつもより派手で大人っぽいメイクをし、普段着ないようなざっくりとしたニットにタイトなスカートという実に挑戦的な出で立ちである。
…短いスカートからのぞく足がなぜだか妙に生々しい。
虫「…どうしたのそれ」
「これね、2人に色々やってもらったの! メイクも服も!どや、これでちょっとは可愛くなれた?」
よくぞ聞いてくれた、とばかりに堰を切ったように話し出すA。
り「確かに可愛いよ」
「よかった!りょうくんに可愛いって言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しい」
り「けど…ねえてつや」
て「あかんわA、それはあかん」
「え?あかんてどういうこと?」
Aがてつやの腕をギュッと掴み、ブンブンと揺らしている。一方てつやは、助けを求めるように俺の方を見ていた。
「あ、ねえ、としみつはどう思う?この格好」
するとそこで質問の矛先が俺に向いてきた。
「…やめとけ、そんなはりきるの」
「え?」
「いつものAの方が俺は好きだと言っとるんだ」
「としくん…」
あ、やべ怒っちゃったかな。いや、むしろ悲しまれたらどうしよう。
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もっちゃん(プロフ) - あすはみさん» わあ!とっても嬉しいです!!ありがとうございます!ご期待に応えるべく、更新頑張りますね〜!コラボの件、了解です。楽しみに待っていてくださいね! (2017年9月27日 18時) (レス) id: d3ef632549 (このIDを非表示/違反報告)
あすはみ - いつも見てます!!面白くてついつい更新まだかなぁーなんてチラチラ見ちゃいます(笑)他のYouTuberの方とのコラボを書いて欲しいです!! (2017年9月27日 9時) (レス) id: f59bc7c500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もっちゃん | 作成日時:2017年9月24日 14時