45.囚われる ページ5
飯「気素先生を攫うのが目的か!!」
『………飯田君、施設に走って。私は残る。』
飯「しかし……!!」
『大丈夫だから。』
飯「………わかりました。緑谷君、行こう!!」
緑「………飯田君、先行ってて。」
飯「緑谷君まで何を言い出すんだ!!!」
尾「緑谷!!」
緑「マンダレイ!!僕
そう言って走り出す緑谷君と反対方向に私も駆け出す。
マグ「行かせないわよ!!」
虎「させぬわ!!!」
マグ姉と呼ばれていた敵の武器を叩き落とす虎さん。
マ「A!!走りな!!!」
『ッすいません!!』
飯田君達と一緒に行動していたら、彼らに被害が及ぶ。
遠回りにはなるが、森の中を通って施設へ向かおう。
無我夢中で走っている間に段々と辺りが明るくなっていく。
青く、爛々と。
『こんな所まで……。』
森を照らすのは、どこか懐かしさを覚える蒼い炎。
まさか。いや、そんな事を考えてる場合じゃない。
これ以上火が回れば、広場や施設にも届く。
私が止めなきゃ。考えろ。
酸素を無くせば火は確実に消えるが、如何せん範囲が広すぎる。
制御出来るのはせいぜい自分の周辺だけ。
万が一出来たとしても、範囲内に人がいたらどうする？
どこに誰がいるか分からない状況でそれは賭けに等しい。
だったら、"雨"だ。
私が降らせられるのは小規模な雨。
こんな広範囲に雨を降らせようものならキャパオーバーで倒れてしまうだろう。
違う。考えるな。
『私が動かなきゃ、誰かが死ぬ!!!』
私しかいないんだ。
周辺の分子を素早く組み換え、小規模な上昇気流を作り出す。
ここからが未知数だ。
(どこまで成長させられるか…ッ)
綺麗な星空に上昇気流が吸い込まれていきたちまち雲が生み出される。
まだだ。まだ小さすぎる。
(この合宿中、皆が吐くほど頑張ってたのに、私が限界超えられなくてどうする!!!!)
眩暈がする。頭は割れる様に痛む。
手足の感覚が無くなっていく。
身体が衰弱するのと比例して、雨雲は肥大化していき、雷鳴が轟き始める。
(これなら……ッ!!!)
後は雨が降り始めるまで、上昇気流を絶え間なく流し込めば「そんな使い方も有るのか。」
『!?』
背後からするり、とお腹に手が回り、耳元で低く囁かれる。
荼「けど、俺はあの
なァ、A。
彼は熱を帯びた声で囁いた。
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(●?´▽?`●?)(プロフ) - 最高すぎました。貴方様の目の前で涙と鼻水ぶちまけて土下座したい気分です。本当にありがとうございます (2019年3月26日 22時) (
レス) id: 5e85bd0815 (このIDを非表示/違反報告)
奈南(プロフ) - やっべぇぞ(古い)。もう相澤さんって呼べないですね。の使い分けやばすぎます天才ですか……。とにかく、素晴らしい作品でした。 (2018年10月1日 0時) (レス) id: 2ded25a891 (このIDを非表示/違反報告)
黯(プロフ) - こたるさん» 更新期間空いてしまって申し訳なかったです。後日談は私も少し考えていましたので、案が固まり次第文にしたいと思います！最後までお付き合い頂きありがとうございました！"くろ"と申します！ (2018年8月9日 2時) (レス) id: 8009d842e0 (このIDを非表示/違反報告)
こたる(プロフ) - 二人とも終わりましたけどこれで完結ですかね？？うぅー、寂しいですね、、、どうにか後日談だけでも！相澤先生との結婚式の様子だけとかでもいいので見たいです！ (2018年8月9日 2時) (レス) id: e28125c434 (このIDを非表示/違反報告)
こたる(プロフ) - 久しぶりの更新お疲れさまです！通知できてて嬉しくってすっ飛んできました！！どれだけ長くかかろうともすべて読むつもりなので、ゆっくりでも良いです。更新、お待ちしておりますね！大好きです！(ずっと気になってたんですけど、作者さまのご芳名どう読むんですか？) (2018年8月9日 1時) (レス) id: e28125c434 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黯 | 作成日時：2018年5月15日 22時
