02 ページ3
.
教室に向かう途中、
よ、と焦凍が隣に並んできた。
わたしとデクくんを見るなり
ちょっと拗ねたような顔をする。
「 また緑谷にくっついてるのか 」
『 だってデクくんかわいいんだもん 』
「 あ、あの、そんなにくっつかれるとその… 」
「 ほら緑谷困ってるだろ、ちょっと離れろ 」
『 幼馴染取られたからって妬かないの！ 』
「 妬いたらだめか？ 」
『 いやそこは否定してよなんか調子狂うじゃんか 』
素直モードな焦凍に若干ペースを乱されつつも、
1年A組の教室の前に到着。
焦凍が先に教室に入る。
あとに続いてわたしも教室に足を踏み入れようとした
そのとき。
『 っわ！ 』
突然グイッと腕を引かれ、
入口のすぐ横の壁に背中をつく。
顔のすぐ両側横にはデクくんの手
目の前にはデクくんの顔。
少し怒ってるみたいな、でも照れてもいるみたいな表情。
相変わらず真っ赤だ。
『 デクくん、顔、近い… 』
「 … 」
いまにもパンクしちゃうんじゃってくらいに
真っ赤っかな彼。
えええ自分から壁ドンしておいて照れちゃうの？！
『 やっぱりかわ……んぅ、 』
かわいいって言おうとしたら、
わたしの唇にデクくんが人差し指を押し当てて阻止。
「 いつも僕にかわいいって言うけど、
僕なんかよりAちゃんの方がずっとずっとかわいいよ…？ 」
もっと自覚しなきゃ、って
今度は困ったような顔。
いつもと違うデクくんに、わたしも思わず赤くなってしまう。
こんなデクくん初めてだ…
「 いままでずっと我慢してたけど、
ぼ、僕だってちゃんと男子なわけで…！ 」
だから……な子にあんまりくっつかれるとその色んな意味で大変っていうかなんて言うか…
とものすごい早口で独り言のようにもごもご喋る。
おかげで最初の方を聴き逃してしまった。
割とそこ大事な部分だった気がするぞ。
「 とっ とにかく！
もうかわいいとは言わせないから！！ 」
『 は、はい！ 』
どうしよう
デクくんがかっこいい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 908人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むめーです。 - まずはありがとうございます!じゃんけんで腹筋が破裂しました（こちら生きてます）最高作品ありがとうございまァァす!!応援してます! (2022年12月6日 22時) (
レス) @page19 id: b77e78df3f (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 更新頑張って下さい!!応援してます!! (2022年9月17日 8時) (レス) @page19 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
奈々丸 - デク好きさん» 凄く分かりますw (2019年4月5日 15時) (レス) id: 5eae78ade2 (このIDを非表示/違反報告)
デク好き - じゃんけんぽんを想像してしまったｗｗｗ (2018年9月25日 21時) (レス) id: 0f3a312144 (このIDを非表示/違反報告)
いぬじゅん。(プロフ) - 初めまして!もちむぎ玄米さんの作品、皆可愛くて心が浄化されます*初のお気に入りの作者さんに登録させて頂きました。とっても大好きです応援しています! (2018年9月16日 23時) (レス) id: e4b5531240 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もちむぎ玄米 | 作成日時：2018年8月14日 2時
