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一番近くにおったのに、何も出来んかった。
こんな俺でごめんな…
＊＊＊＊＊流星＊＊＊＊＊
結局その日は望は起きなかった。
次の日にもう一度来ようと神ちゃんに言われ一旦帰り、仕事が夜からだったシゲと俺で病院へ向かった。
「望と濱ちゃん大丈夫かな。」
不安になりつい口に出た一言にシゲは肩を叩いて
重「大丈夫や。俺らがこんなんじゃ二人共元気になられへんやん？なるべくいつもどおりに行こうや。あの二人なら絶対大丈夫やから。な？」
「……おん」
いつもはふざけてるけどやっぱりしっかり考えてるんやな。
シゲは濱ちゃんの病室へ向かい、俺は望のところへ向かう。
――――ガラガラ
流「…望。はよ起きてぇや…。」
まだ熱が下がらず点滴に繋がれている望。
ベッドの隣に座って手を握る。
異常な程熱い手に不安が大きくなる。
――――ガラガラ
濱「…のんすけどう？」
入ってきたんは濱ちゃんとシゲやった。
「濱ちゃん動いて平気なん!?」
濱「大丈夫やで。」
重「肩とか激しく動かさん限り平気やって。」
そのまま椅子に座り話していたけれど望は目を覚まさないまま仕事へ行く時間が来てしまった。
重「また明日も来るからなぁ。はよ元気になってや」
濱「ゆっくりでええからな・・・」
「待ってんで」
三人それぞれ望の頭を撫でて病室を後にする。
俺らがいなくなるから濱ちゃんも病室へ戻る。
次の日には熱が下がっているのに目を覚まさへんかった。
先生が言うには精神的に大きなストレスとショックのせいで眠っているから、もうそろそろ起きるだろうと言われた。
次に日は全員朝に仕事があって誰も見に行くことができんくて、夕方からみんなで見に行くことにして、その日は解散になった。
この少しのみんなのいない時間で望が一人でいろいろなものを背負い込むことになるなんて思ってもいなかった。
誰かひとりでもそばにいて、少しでも早く異変に気づければ良かったんに…
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作者名：春(syun) | 作成日時：2017年2月25日 23時
