かわいい黒色さん (ページ36)

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可愛くないはずなのに《黒×緑》１ページ36

昔からずっとずっと「可愛い」って言われてきた。

最初の方は、みんなが構ってくれるから嬉しかった。
でもな、言われすぎるとなかなか飽きてくるっていうか、しんどくなるもんで。

もう、小学校高学年の時は言われるんも嫌になってた。
それが原因で反抗期になったっていっても過言じゃないし。

そんな青春を送った俺は、まだ可愛いって言われ続ける。
お母さんにもお父さんにもおじさんおばさんばあちゃんじいちゃん、さらには近所の人まで。

俺もう25やねんけど……
そんな奴に可愛いってまじでアホちゃう？って常々おもうねんけど、みんなどう？

でもまださっきの人たちはマシになった方。

これよりももっとひどいのがおんねん。

「はあーーーーーっ！たっちょんほんまにかわええ！！！」
「いっつ見てもほんまにかわええわぁ！！！」

なんて、お盆の親戚の集まり。出会ったら速攻で抱きついてツルツルのお肌で頬擦りしてくる、従兄弟の兄ちゃん。

横山侯隆くん。
ちなみに、俺の４つ年上29歳独身アラサー。

でも見た目は俺と同じか年下に見られること多々。
なぜかって？
それはねー、侯隆くんはねー、お肌が透明感ある純白でしょー、シミひとつない卵肌でねー、汚れのないうるうるまん丸お目々でしょー、何かおもろいことあったら顔真っ赤になるまで笑う明るいところでしょー、照れ屋なところでしょー、好きなものにはめっちゃ無邪気になる子供っぽいところとか！

えっ？
なんかおかしいの混じった？