かわいい黒色さん (ページ26)

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１８-終- ページ26

だから、余計にドキドキさせんといて。やって。
そんなん、ズルくない？
僕の気持ち知っといて、何もせんといてって？
無理無理無理。

一大告白した横山さんは、また顔を真っ赤に染めてる。
それを僕に見られないようにか、右腕で顔を隠して下向いてる。

あんねぇ、横山さん。
今の僕には、何しても可愛いんですよ？

「横山さん」

優しく呼ぶと、腕の上から目だけ出してこっちを見る。

「こっち来て？」

って、腕大きく開いたら、控えめに寄って来てくれた。
そして、僕の背中にゆっくり手を回してくれる。
何これ、めっちゃ可愛いいいいい！！！！！

そうしてくれたから、僕も背中に手回して、抱きしめて耳元で囁く。

「僕のモンになって？」

言ってから、横山さんの顔を見ようとして体勢変えようとすると、横山さんは僕の方に顔隠して一向にこっち向いてくれん。

「こっち向いてよ？」

って、片方の頬っぺたつついてそう言う。

すると結構素直にこっち向いてくれた。
まだ肩に擦り寄ってるけど。

「横山さん、めっちゃ好き」

そう言ってもう一回キスする。

なんか、今度のキスは、かき氷みたいにふわっと溶けるような感覚がした。

その後、「何してんねんっ！」って言う、信ちゃんさんと、面白がって笑う亮ちゃんの声が僕たちにかかって、僕と横山さんが目合わせて照れ笑うのはもう少し後の話。

「お前ら、何してんねんっ！！」

「えっ！？横山くん……マル……ええー？二人ってそう言うー？？」