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ヒナ……すばるさんも言ってたな。信ちゃんさんのことやんな。
「そっ、そうです！」
「やっぱり！そのＴシャツきてるから絶対そうや思うてん！」
「……？あっ、これ！」
「そうそう！あ、俺横山ね。横山裕！明日から店手伝うことになってた思うけど、たまたま用事はよ片付いて今日から手伝うことになりましたんで、よろしく！で、君は？去年……はおらんかったよね？」
横山さん……？
あっ！昨日話してた人か！
だからやけに既視感があったんや！！
「……あっ、僕は、今年亮ちゃんに連れられて来た、マル……丸山隆平って言います！よろしくお願いしますっ！」
「はははっ、君なんか力入りすぎちゃう？夏なんやし気軽に行こうな！マルちゃんね！改めてよろしく！」
って、太陽に負けんくらい明るくて眩しい笑顔で手を差し出して来てくれる。
どんな人か不安やったけど、めっちゃいい人！
僕はちょっと緊張しながらその白くて細い手を握った。
あ、もちろん手汗はズボンで拭いたからね？
「はいっ！」
ギュッ！と一回握ると、横山さんは満足そうにウンウン頷いて、クーラーボックスに目を向ける。
「あー、これすばるのとこの氷やろ？かき氷の」
「そうです！あっ、早く持って行かな！」
「そんなに急がんでええって、俺と話してた言うたらヒナとどっくんは許してくれるわ。俺こっち持つで」
ど、どっくん？誰や、それ。モヤモヤ。
横山さんはクーラーボックスを持ってた僕から片方の取っ手とって、またニコリと笑う。
その笑顔にもなにか心にモヤモヤを作った。
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作者名：これさわ | 作成日時：2019年4月22日 23時
