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31話 ページ32

〜リサside〜

泣いているときは、シャワーを浴びるのが好き。
涙がシャワーと混ざって、泣いているのかがわからなくなる。

傷つけちゃったな。あんなに傷ついた顔で、俺には人の気持ちがわからないから、なんて言わせるなんて、私はバカだ。最低だ。

それでも、こんな風に逃げてたら絶対にダメだ。逃げたぶんだけ、ツケが大きくなる。

それに、大切な人だって言われたとき、今まで感じたことのない嬉しさがまきおこって、鼓動がとてもはやくなった。
認めたら負けだけど、それにあんなに素敵なひとに私なんて絶ありえないし叶わないけど、

・・・きっと私はアレンが好きになってしまった。気付きたくも認めたくもなかった。でも、好きなんだ。多分家族としても異性としても、どっちも。ずっと一緒にいたいと強くおもう。

だから、せめてまたいつもみたいに戻りたい。それで、アレンを笑わせる作戦を建て直そう。

体を拭いて部屋着に着替えると、髪を乾かさないままアレンのそばにいく。

「あ、あのね、

・・・ごめんなさいっ!私は人の気持ちを考えられないバカ者です!!

だけど、いつも通り仲良くしたいです。だから、ごめんなさい。かっとなってあんなこといったの、
・・・許してください。」

「リサはバカじゃない。俺の気持ちを考えて泣いてくれた。ちゃんと、俺がなんで苦しくなったかさえもわかってくれた。

・・・まだ濡れているな。風邪引くから、乾かしてきたほうがいい。」

アレンは少し儚げな目をしながらも、私の髪の毛を少しつかんでそう言った。

髪を掴まれたしぐさと顔の近さにどうしようもないほど緊張して、強ばった顔を無理矢理笑顔にして頷くと、そのままドライヤーを取りに戻ってしまった。

・・・もっとちゃんと話さないと。

少し後悔しながらも、ちゃんと謝ることができたことに安心する自分がいた。

ぞくへん!!→←30話 過去2



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設定タグ:皇優夜 , 悲恋 , ラブコメ   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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優夜さんのファン1号 - そして私が知らないうちに続々と小説の投稿が増えてる〜ひやー嬉しい悲鳴です (2016年9月24日 21時) (レス) id: 4d4539a309 (このIDを非表示/違反報告)
優夜さんのファン1号 - 15話まで読みました。リサの学校が始まって宿題が難しそうにしているところでアレンが教えてる!頭もいいですね。 (2016年9月24日 21時) (レス) id: 4d4539a309 (このIDを非表示/違反報告)
優夜さんのファン1号 - 8話から10話まで読ませていただきました。面白いです。アレン料理作れるんですね。すごいです。 (2016年9月15日 15時) (レス) id: 4d4539a309 (このIDを非表示/違反報告)
優夜さんのファン1号 - こんな、小説に出会えて幸せものです。次回作も楽しみ過ぎるです (2016年9月12日 21時) (レス) id: 4d4539a309 (このIDを非表示/違反報告)
皇優夜(プロフ) - 優夜さんのファン1号さん» 閲覧ありがとうございます!まだまだ拙い文章ですが、たくさん嬉しい感想をいただけてうれしいです♪今後も随時更新していきますので、閲覧よろしくお願いします! (2016年9月12日 21時) (レス) id: cca9fc0d62 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:皇優夜 | 作成日時:2016年9月10日 23時

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