18話 ページ18
二人であるいて最寄り駅までいく。
知ってる人にみられたらって思うと少し怖い。
両親は近所付き合いがあんまりよくなかったから、きっと知られたところで連絡がいくことはないと思うけど
アレンはマスクに100均のPC眼鏡をつけている。それでもやっぱり綺麗な顔立ちなのはわかってしまう。
でも、100均のPC眼鏡ってやっぱりダメかな?眼鏡屋でかっこいいのを・・・
・・・でもそうすると今度はかっこよくなっちゃって眼鏡の意味が・・・
「リサ。どうしたの?切符、東京駅までだったら1080円のだよね?」
いけない。考えすぎて手が止まってしまった。
「あ、うん、そう。・・・ごめん」
大人用の切符を2枚買い、ちょうど来ていた電車に乗り込む。始発の駅ではないから、流石に座れない。それどころかわりと満員だ。
てゆーかアレンに何買おう。
やっぱり服とかかな?でも父のがあるしなぁー・・・
『ねえねえ、クリスマス、もう何あげるか決めたの?』
『もちろん。てか、明日じゃん!今から決めるとか遅くない??』
『えー、私は今日買うつもりー。マフラーにしようかなぁー!』
あまりにタイムリーな話に横をみると、女子高生が二人で彼氏へのクリスマスプレゼントを相談している。
『ねえねえ、ところで彼からは何をもらえる予定なの?』
『えっと・・・指輪欲しいって言ってみた///』
『私はねー・・・』
こそばゆそうに語る様子に、私まで少し赤くなってしまう。
指輪は、付き合ってないから無理だけど、
・・・マフラーとかどうかな?
アレンは窓の外の景色をじっとみている。
いっそ聞いてしまおうか。
でもそれじゃあ喜ばせるのには効力が弱いかな?
「ねえ、・・・」
アレンを呼び止めようとして、ふと言葉に詰まる。そう言えば、まだ一度もアレンのことを名前でも二人称でも呼んだことがなかったな(・・;)
・・・今更さん付けとか?あきらかに少しは年上だしなぁー、、でもよそよそしいかな?
考えれば考えただけ意識してしまい、恥ずかしくなる。
《ここから、揺れが激しくなりますので、手すりなどにおつかまりください。》
アナウンスの音。周りを見渡すと、見事につり革しかない。
尚つり革の短い方にはギリギリ手が届かない。
背伸びして、なんとかつり革を掴もうとする。
《ガタン》
刹那、電車が大きく揺れ、慣性の法則に従って私はアレンの方に飛ばされた。
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優夜さんのファン1号 - そして私が知らないうちに続々と小説の投稿が増えてる〜ひやー嬉しい悲鳴です (2016年9月24日 21時) (レス) id: 4d4539a309 (このIDを非表示/違反報告)
優夜さんのファン1号 - 15話まで読みました。リサの学校が始まって宿題が難しそうにしているところでアレンが教えてる!頭もいいですね。 (2016年9月24日 21時) (レス) id: 4d4539a309 (このIDを非表示/違反報告)
優夜さんのファン1号 - 8話から10話まで読ませていただきました。面白いです。アレン料理作れるんですね。すごいです。 (2016年9月15日 15時) (レス) id: 4d4539a309 (このIDを非表示/違反報告)
優夜さんのファン1号 - こんな、小説に出会えて幸せものです。次回作も楽しみ過ぎるです (2016年9月12日 21時) (レス) id: 4d4539a309 (このIDを非表示/違反報告)
皇優夜(プロフ) - 優夜さんのファン1号さん» 閲覧ありがとうございます!まだまだ拙い文章ですが、たくさん嬉しい感想をいただけてうれしいです♪今後も随時更新していきますので、閲覧よろしくお願いします! (2016年9月12日 21時) (レス) id: cca9fc0d62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:皇優夜 | 作成日時:2016年9月10日 23時