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KS side
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家から一番近いドラッグストア。
割と頻繁に行くのでポイントカードも持っているし、商品棚の配置も頭に入っている。
学生が多い街だから、学生のバイトが多い。研修中の札を着けてレジ打ちしているバイトはたまに見かける。
あの子は最近入ってきた、多分学生だと思うけど、めちゃくちゃレジ打ちが遅い。レジは３台あるから、あそこにはできれば当たりたくない。せいぜい他の客で練習積んでくれ。
レジ待ちの列に並んでガムやらのど飴やらを眺める。
「先頭でお待ちのお客様、こちらへどうぞ」
「……」
まさしく例の台に当たった。
まあ今日は急いでないしいいか、と。
案の定、他のレジが客をさばいていくのを何組か見送った。
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その後も何の因果かレジは彼女の台に当たることが多かった。新人はレジ打ちに回されることが多いからだとは思うけど。ピッと音が鳴っていく。
あれ？
もう２週間くらい経ってるのに全然……速くなってない！
これは驚きだ……。
何でこんなに遅いんだ。商品をやたら丁寧に扱っているのか。
高価なものなんてひとつもないし、もっと乱雑にやってくれて構わないのになあ、と思ったが、なんとなく彼女の人柄のようなものが感じられて何も言わずに会計を済ませた。
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そして、あの日。
なんとも下品な客に暴言を吐かれている彼女のレジ打ちを待つことになってしまった。
あ〜。ああいう客層も来るよなあ。大丈夫だろうか。ちょっと顔ひきつってるし。
どこからともなくわいてきた労りの気持ちから、声を掛けたら。
「あ、いえ、まあ…。こちらこそすみません」
どうして君が謝るの。
きっとこの子はとても優しい子なんだろうな。
そう思った瞬間に口が開いて、いつもだったら絶対に言わないような、がんばってねという言葉まで掛けてしまった。
そうしたらどうだ。嬉しい！という気持ちが少し顔に出ている。
さっきまでの表情はどこへ行った。
そのとき名札を初めて見た。
A、さん。
もっと笑ったら、きっと、もっとかわいい。
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irusu(プロフ) - ニョルダさん» ニョルダさん、コメントありがとうございます！そんな風に思っていただけるなんてとっても嬉しいです(><)番外編やら続編やらが書けたらいいなとは思っているので、もし見つけたらまたお付き合いください♪ (2016年5月11日 14時) (
レス) id: 0b34310943 (このIDを非表示/違反報告)
ニョルダ - 完結お疲れさまでした!このお話凄く好きだったので少し悲しいです…また機会があれば小説かいてください!! (2016年5月10日 13時) (レス) id: 745f9f8348 (このIDを非表示/違反報告)
irusu(プロフ) - Mikuさん» Mikuさん、最後まで読んでくださってありがとうございました！また何か書けたらいいな、と思っているので、見つけたらまたお付き合いください(^o^)/ (2016年5月9日 13時) (レス) id: 0b34310943 (このIDを非表示/違反報告)
irusu(プロフ) - きちさん» きちさん、コメントありがとうございます！わー！このお話、ひたすら甘く幸せに書こうと思ったのは、ドペンの方に読んでもらいたかったからなんですー！最後までお付き合いくださってありがとうございました＾＾ (2016年5月9日 13時) (レス) id: 0b34310943 (このIDを非表示/違反報告)
Miku(プロフ) - irusuにむお疲れ様でした^o^最後までキュンキュンが止まらなかったです(泣)irusuにむの作品好きなのでまたお会いできたら嬉しいです（＾Ｏ＾） (2016年5月9日 10時) (レス) id: ed772ed87c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：irusu | 作成日時：2016年3月12日 23時
