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ゆっくりした休日を過ごしたいと彼が言うので、本当に何もしない休日をギョンスさんと初めて過ごした。朝はゆっくり起きて、クイズ番組を見ながらどっちが正解数が多いか競ったり、お昼寝したり。ギョンスさんのお気に入りの音楽をかけて、この言い回し変じゃない？なんてつっこみながらファッション誌をぱらぱら見て。
ぐだぐだとしゃべっていたらいつのまにか日も暮れて、お風呂も済ませてもうあとは寝るだけ。
二人でソファに座ってちびちびとお酒を飲んでいると、視界に見慣れたものが。
「Aさん、耳かきして」
目の前に差し出されたのは、あの綿棒。いったいいつ出したんだろう。
「珍しくあまえんぼさんですね」
「僕だってそういう気分になる時もある」
「まじですか」
「まじ」
座り直して、太ももをぱんぱんと叩いてはいどうぞ、と声を掛ければ、そこにこてん、とギョンスさんが頭を乗せる。私がうつむいたら髪がかかってくすぐったいだろうから、ゆるくひとつに結わえて、準備は万端。
「どうですか〜ギョンスさん？」
「あ〜本当に気持ちいいです〜」
ふざけて聞いたらお酒のせいか、気分よくノリを合わせてきた。謎のショートコントが始まる。だってほら、目は今にも閉じそうだけど、ギョンスさんもにやにやしてるし。
「そうですか〜それは何よりです」
「Aさんお上手ですね〜」
「あ〜ありがとうございます〜」
「奥もお願いしますよ〜」
「あ〜はいわかりました〜」
もくもくと穴を掘る。別に汚れているわけではないから、大して掃除してやったぜ！って達成感はない。こんな風にゆるゆる過ごす夜もいいなあ。反対側も丁寧にお掃除してあげて。
とろんと眠そうにしていたギョンスさんに終わりましたと声を掛ければ、そのまま私のお腹に腕を回してきた。まるで大きな赤ちゃんのようだ。
「私も耳かきしてほしいです」
「え？」
「交代しましょ？」
「……男の脚は固いからおすすめしないよ」
「そういう問題じゃないんです〜」
「…はあ。いいよ、やってあげる」
「やったー！」
こうしているとギョンスさんの顔を見れないけど、きっと真剣な表情で掃除に取り組んでいるんだろう。
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irusu(プロフ) - ニョルダさん» ニョルダさん、コメントありがとうございます！そんな風に思っていただけるなんてとっても嬉しいです(><)番外編やら続編やらが書けたらいいなとは思っているので、もし見つけたらまたお付き合いください♪ (2016年5月11日 14時) (
レス) id: 0b34310943 (このIDを非表示/違反報告)
ニョルダ - 完結お疲れさまでした!このお話凄く好きだったので少し悲しいです…また機会があれば小説かいてください!! (2016年5月10日 13時) (レス) id: 745f9f8348 (このIDを非表示/違反報告)
irusu(プロフ) - Mikuさん» Mikuさん、最後まで読んでくださってありがとうございました！また何か書けたらいいな、と思っているので、見つけたらまたお付き合いください(^o^)/ (2016年5月9日 13時) (レス) id: 0b34310943 (このIDを非表示/違反報告)
irusu(プロフ) - きちさん» きちさん、コメントありがとうございます！わー！このお話、ひたすら甘く幸せに書こうと思ったのは、ドペンの方に読んでもらいたかったからなんですー！最後までお付き合いくださってありがとうございました＾＾ (2016年5月9日 13時) (レス) id: 0b34310943 (このIDを非表示/違反報告)
Miku(プロフ) - irusuにむお疲れ様でした^o^最後までキュンキュンが止まらなかったです(泣)irusuにむの作品好きなのでまたお会いできたら嬉しいです（＾Ｏ＾） (2016年5月9日 10時) (レス) id: ed772ed87c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：irusu | 作成日時：2016年3月12日 23時
