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「何にします？」
「僕、これ」
ギョンスさんがメニュー表をとん、と指差した。ナチョス。それぞれにチーズソース追加してください、と頼んでいる。いや、どんだけ好きなの。二人分頼んでいるのでチーズソースが４つもトレーに乗せられている。
美味しいものを共有したいんですね。そのお気持ちありがたくちょうだいします。
私たちは映画館に来ている。前にお家デートでも映画を見たけど、映画館だとまた雰囲気が変わっていいよね。まさしくデートです！って感じがする。うきうき。
ギョンスさんが公開前から見たいと言っていた映画がついに先週公開になったので、初週の混雑を避けて今日観に行くことになったのだ。お互いにあまり人混みが好きではないから、今日のほどよい空席具合がちょうどいい。
とはいえ、やはりまだ人は多い。
「まだ客足途絶えない感じですね」
「うん。期待できる」
ギョンスさんによると最後の最後まで映像があるらしく、残りのジュースを飲みきり、眠気と闘いながらスタッフロールを眺める。さっきまで全然眠くなかったのに、もうちょっとなのに〜と思っていると、ギョンスさんからデコピンをくらった。
わ、わりと強い…！
おかげで目が覚めた。最後は次回作を匂わせる内容のショートムービーだった。
ギョンスさんはこの作品に満足したようで、ほくほくした笑顔で面白かった、とつぶやいた。
映画館を出て、近くのカフェに入ってゆっくりすることにした。ギョンスさんはシフォンケーキで、私はアップルパイ。
「OSTが良かった」
フォークをケーキに入れながら、ギョンスさんはなめらかな旋律を口ずさんだ。
その歌声は、私の胸にすーっと入ってきて。
映画館で聞いたよりもずっと耳触りのいいメロディーに思えた。
「めちゃくちゃきれいです…！もう一回！」
「……いやだ」
「ベッキョンさんたちから聞いてたんですよ、ギョンスさんが歌上手いって。さあ！」
「さあじゃないよ」
シフォンケーキをもぐもぐしだし、完全にシャットアウトされてしまった。ああ。お家に帰ったらもう一回聞かせてもらおう。ギョンスさんがハートの口にして歌ったら、それはそれはとってもかわいいだろうに。
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irusu(プロフ) - ニョルダさん» ニョルダさん、コメントありがとうございます！そんな風に思っていただけるなんてとっても嬉しいです(><)番外編やら続編やらが書けたらいいなとは思っているので、もし見つけたらまたお付き合いください♪ (2016年5月11日 14時) (
レス) id: 0b34310943 (このIDを非表示/違反報告)
ニョルダ - 完結お疲れさまでした!このお話凄く好きだったので少し悲しいです…また機会があれば小説かいてください!! (2016年5月10日 13時) (レス) id: 745f9f8348 (このIDを非表示/違反報告)
irusu(プロフ) - Mikuさん» Mikuさん、最後まで読んでくださってありがとうございました！また何か書けたらいいな、と思っているので、見つけたらまたお付き合いください(^o^)/ (2016年5月9日 13時) (レス) id: 0b34310943 (このIDを非表示/違反報告)
irusu(プロフ) - きちさん» きちさん、コメントありがとうございます！わー！このお話、ひたすら甘く幸せに書こうと思ったのは、ドペンの方に読んでもらいたかったからなんですー！最後までお付き合いくださってありがとうございました＾＾ (2016年5月9日 13時) (レス) id: 0b34310943 (このIDを非表示/違反報告)
Miku(プロフ) - irusuにむお疲れ様でした^o^最後までキュンキュンが止まらなかったです(泣)irusuにむの作品好きなのでまたお会いできたら嬉しいです（＾Ｏ＾） (2016年5月9日 10時) (レス) id: ed772ed87c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：irusu | 作成日時：2016年3月12日 23時
