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ギョンスさんの部屋は、きれいに整理整頓されていた。
「あんまりじろじろ見ないでね」
「あ、すみません」
わざわざ釘を刺さなくても。全然見られても問題なさそうなのになあ、と思っているとギョンスさんは静かにソファに横たわったので、水くんできますね、と声を掛けてその場を離れた。気持ち悪そうだったな。
グラスを持っていくと、ギョンスさんはすっかり寝ていた。机の上にひとまず置いておく。
わあ。寝ちゃった。好きな人の寝顔ってかわいい。閉じたまぶたの盛り上がりがいかにも目でかいですって感じだ。
そういえば、私たち付き合ってるんだよね。付き合おう、とは言ってないし言われていないけど、恋人なのだ。久しぶりの『恋人』にくすぐったい気分になり、くす、と笑ってしまった。
「何がおもしろいの」
「うわ！」
少し体を起こし、ぬっと手を伸ばしてグラスを取り、水をごくごくと飲み干す。その間ギョンスさんはじとっと私の方を見ている。
「そんなに見ないでください。穴が開きます」
「見てないよ」
「もう！」
「ふふ」
「Aさん、どこで寝る？」
「え！？えっと…」
「あは！まっか」
「だ、だって」
「介抱してくれないの、Aさん」
え？ちょっと元気そうじゃないですか？
「その様子じゃ介抱要らなさそうじゃないですか？」
「やーだ。一緒にベッドね」
そのはだけてるのも、瞬間瞬間でやたら真剣な目になるのも、誘ってるようにしか見えないんですけど！
こっちが、くらくらしちゃう。
明日の朝シャワーを借りることにして、ギョンスさんが指示したとおりの場所から出した部屋着に着替えた。着替え終わってソファの方へ行くと、さっきまで寝ていたのに今は腰かけていた。こちらに気づくと、のそっと立ち上がり、
「おお」
「な、ん、で、す」
ギョンスさんはじりじりと私に向かって歩み寄ってくる。後ずさりして距離を保とうとすると、両手のひらをぴたっとくっつけてぎゅっと恋人つなぎのように指を絡ませる。びっくりして足を止めると、そのまま距離を詰められた。
「ちょ、」
「かわいい」
体重を掛けてくるのでまた後ろに２、３歩進むと、ベッドにふくらはぎが当たった。
「え、」
ばたり。押し倒される形でベッドへ二人で同時になだれ込んだ。
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irusu(プロフ) - ニョルダさん» ニョルダさん、コメントありがとうございます！そんな風に思っていただけるなんてとっても嬉しいです(><)番外編やら続編やらが書けたらいいなとは思っているので、もし見つけたらまたお付き合いください♪ (2016年5月11日 14時) (
レス) id: 0b34310943 (このIDを非表示/違反報告)
ニョルダ - 完結お疲れさまでした!このお話凄く好きだったので少し悲しいです…また機会があれば小説かいてください!! (2016年5月10日 13時) (レス) id: 745f9f8348 (このIDを非表示/違反報告)
irusu(プロフ) - Mikuさん» Mikuさん、最後まで読んでくださってありがとうございました！また何か書けたらいいな、と思っているので、見つけたらまたお付き合いください(^o^)/ (2016年5月9日 13時) (レス) id: 0b34310943 (このIDを非表示/違反報告)
irusu(プロフ) - きちさん» きちさん、コメントありがとうございます！わー！このお話、ひたすら甘く幸せに書こうと思ったのは、ドペンの方に読んでもらいたかったからなんですー！最後までお付き合いくださってありがとうございました＾＾ (2016年5月9日 13時) (レス) id: 0b34310943 (このIDを非表示/違反報告)
Miku(プロフ) - irusuにむお疲れ様でした^o^最後までキュンキュンが止まらなかったです(泣)irusuにむの作品好きなのでまたお会いできたら嬉しいです（＾Ｏ＾） (2016年5月9日 10時) (レス) id: ed772ed87c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：irusu | 作成日時：2016年3月12日 23時
