白鳥沢のレギュラーに選ばれたのは苦労人イケメンでした (ページ28)

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次の日の夜7時半過ぎ＿＿＿

放課後の練習を終えストレッチをしていると、コーチから集合がかかる

斉「急だが今週末、青葉城西との練習試合を組むことになった」

『！！』

青葉城西って一昨日の...

斉「どこが相手でもきちんと気を引き締めて試合するように」

「「『はい！』」」

『白布さん、青葉城西ってこの前の及川さんって人がいるところですよね？』

白「そう」

『こんなに早く会うことになるとは思わなかったです』

白「だろうね。多分あっちもそう思ってると思うけど」

どんなチームだろう、と思ってると、「A、工」と鷲匠監督に呼ばれる

鷲「青城との試合、お前ら二人出てみろ」

五「『えっ』」

急な発言に工と顔を合わせていると、今度は太一さんも呼び出された

鷲「太一、次の青城の試合お前はAと交代しながら出ろ」

川「はい」

白鳥沢に入って初めての試合がこんなに早く来ると思っていなかったため、緊張や不安、焦りが少しずつ膨らんでくる

ふと隣の工を見ると、恐らく同じ気持ちなのだろう

いつも自信に溢れている目が少し揺れているのが分かる

『........ブロックの練習しないと』

そうだ、おろおろしてる場合じゃない

出ると決まったからには少しでも長くコートに立ちたい

『太一さん！』

川「うわ、なんだよビックリした」

俺は再びストレッチに戻ろうとしていた太一さんを呼び止め、

『ブロックを教えてください！』

と頭を下げた

川「お、おい！なんだよ急に、ていうか頭上げろよ！」

『青城戦で少しでも役に立ちたいんです！』

川「分かった！分かったからとりあえず頭上げろ！俺がいじめてるみたいになってる！」