白鳥沢のレギュラーに選ばれたのは苦労人イケメンでした (ページ18)

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キーンコーンカーンコーン…

工「A！部活行くぞ！」

『いだっ』

放課後を知らせるチャイムと同時に立ち上がる工。勢いよく背負われた鞄に頭をぶつけた。

『てめぇ今度はちゃんとぶつけてきやがって…』

ぶつけた前頭部を擦りながら睨みつけるが、工はそんなのお構い無しに俺の荷物を無造作に鞄に詰めていく。

工「急げ！先輩たち来ちゃうだろ」

『おいちゃんと綺麗に入れいたたたたた』

言い終わらないうちに腕を引っ張られ、ズルズルと引きずられる。

あれ、なんかこの構図に既視感………じゃねえ！

『離せ！！！！』

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ｶﾞﾗﾗﾗﾗ…

部室のドアを開けると、やはりまだ誰も来ていなかった

『ほらまだ誰も来てねーじゃねーか』

工「当たり前だ。レギュラーになるためには人より多く練習するべきだ」

それに、とロッカーに鞄をしまいながら工は続ける

工「普通1年は早めに来て準備するもんだろ」

『………』

あ、あのバレー馬鹿の工がまともな事言ってる…

『お…お前工だよな、？』

工「はぁ？」