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近藤 「そうか、父上を探してはるばる江戸から…大変だったなぁ」
土方 「年端もいかねぇ小娘が男に身をやつしていたのはそういうことか」
近藤 「うんうん…何！？娘！？」
永倉 「お前、女か！」
沖田 「どう見ても女の子じゃないですか」
近藤 「き、君は？君は男だろう？」
私に回ってくるの？？確かに私は男として育てれたけど…
でもあの集落から出たんだ。今も男である必要はない
私 『私も女だ。ただ家では男として育てられたため、仕草や言動が時々男のものだが』
一同 「「「「「！？」」」」」
千鶴 「Aさんって女の子だったんですか！？」
そんなに驚く？？
...まぁ里では殿の再来って言われたほど顔が殿に似てるらしいから、よっぽど男に見えるのだろうか
沖田 「へぇ…君は男だと思ってたよ」
永倉 「そうは言っても証拠はねぇだろ」
千鶴 「証拠と言われても…」
原田 「だったらいっそ脱がしてみるか？」
近藤 「許さん！！それは絶対に許さんぞ！」
山南 「落ち着いてください」
近藤 「あぁいや、しかしこれはだな」
山南 「あなた、雪村千鶴と言いましたね。もしかしてあなたの父上は蘭方医雪村綱道氏では」
千鶴 「父をご存知なのですか！」
近藤 「綱道さんの娘さんだと？」
ええそうですとも。だからしっかり千鶴を守ってあげてくださいね。
土方 「昨夜の件はキッパリ忘れると言うのなら、綱道さんが見つかるまでの間、お前は俺たちが保護してやる」
近藤 「心配するな！君の父上は我々が必ず見つけ出してみせる」
千鶴 「あ、ありがとうございます！」
沖田 「殺されずに済んでよかったね。君は」
千鶴 「え？」
斎藤 「この者の処分はいかようにするのですか」
千鶴 「Aさん…」
土方 「こいつはお前のことをAと呼んでいるようだが…お前の口からちゃんと名乗れ」
私 『…Aと申す。歳は十七。先も言ったが性別は女だ』
山南 「…それだけですか？」
私 『他に何を話せと？』
土方 「苗字も名乗れ！他にも京に来た理由とか、なんかあんだろもっと」
私 『苗字はない。Aというのも本名ではないので好きに呼んでくれて構わない。京に来た理由は…まぁ観光、だな』
沖田 「夕べの君は旅を楽しむような格好には見えなかったけど？どうして顔を隠してるのかな。本名じゃないって言うしお尋ね者か何か？」
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作者名：柊木 | 作成日時：2023年3月25日 1時
