三 ページ3
私 『ふー、見苦しい姿を晒してしまって申し訳ない』
？？ 「い、いや…まぁ落ち着いたようで、よかった。」
近藤 「俺は新撰組局長の近藤勇。こちらの山南君が総長、そしてこっちの土方歳三は副長を務めて…」
土方 「近藤さん！なんで色々教えてやってんだよアンタ！」
近藤 「ま、まずいのか？」
永倉 「これから詮議する相手に自己紹介はないんじゃねぇの？」
原田 「ま、そういうクソ真面目なところが近藤さんらしいっちゃらしいんだがな…」
うん、わかる。近藤さんのそういうところ私も好き。
近藤 「さ、さて本題に入ろう。」
そうして斎藤さんから昨日の報告が話され、千鶴ちゃんへの疑いがかけられた。
うんうん、筋書き通りに進んでるね。私がここにいること以外は。
一体私はこれからどう行動するべきなのか、いくら考えても良い答えには辿り着けそうにない。
土方 「さっきから黙ってるが、お前はどうなんだ？」
おっと…完全にアニメを見ている気分になっていた。
私 『この状況を見るに何を言っても解放はしてくれないと思うが、違うか？』
土方 「…もういい。連れていけ」
少年 「えっ…お、お願いします！助けてください！」
斎藤 「己のために最悪を想定しておけ。さして良い方には転ばぬ」
少年 「っ…」
永倉 「何！処分なし…」
原田 「いいのかよ、土方さん！あいつら見たんだろ？」
土方 「俺たちは夕べ、士道に背いた隊士を粛清した。あいつらはその現場に偶然居合わせた。」
山南 「それだけの話と、おっしゃりたいのですか？」
土方 「実際あんなガキの認識なんざその程度のもんだろう」
永倉 「ちびっこいのはそうかもしれないが、もう一人のやつはそうはいかねぇんじゃねぇか？」
原田 「あいつは頭が回りそうだったしな…」
土方 「頭が回るなら尚更むやみに言いふらしたりはしないだろ」
近藤 「まぁ、トシがそういうのであれば…」
山南 「元々そのつもりだったんでしょう？さもなければ生かしたまま屯所まで連れてきたりはしませんし」
「とはいえ、あの秘密は守らなくてはなりません。このまま無罪放免というわけにも…」
土方 「わかっている！まだ確かめなきゃいけないこともあるしな」
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作者名：柊木 | 作成日時：2023年3月25日 1時
