【薄桜鬼】瞳に映すはいつかの思い出 (ページ19)

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十九ページ19

参謀として新たに入隊した伊東甲子太郎の存在により、幹部たちの不満は募っていた。そんな中、山南さんが変若水を飲み羅刹になるという事件が起きる。

沖田「山南さん、峠は越えたみたいだよ」

井上「今はまだ寝てる。確かなことはまだわからんが...」

伊東「おはようございます」

げ、伊東さん...皆さん伊東さんのことを嫌ってるけど、原作を見た時から私も好きじゃないんだよね。それに...

伊東「あらAさん。今日もお顔を見せてくださらないのね」

私『ご期待に添えず申し訳ありません』

私の顔を見せろと圧をかけてくる。何度も断っているんだけど、諦めの悪い人ですね...

伊東「お目にかかれる日を楽しみにしておりますわ。ところで...昨日の騒ぎ、一体どうしたんです？」

近藤「あぁ、いや...」

永倉「おい、誤魔化せよ佐之」

原田「俺が？」

沖田「はいはい、そういうのは説明上手な人に任せましょうね」

斎藤さんがスッと立ち上がり、嘘も言わずにうまく誤魔化してくれた。ひとまずは引いてくれたものの、参謀ともあろう人が何も察しない訳もなく...

死んだことにした山南さんを伊東さんの目から隠すため、広い屯所が必要となった。やがて新選組は西本願寺に拠点を移すこととなり、季節は春を迎えた。