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どこかで 31 ページ33

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「 親が Aちゃんの誕生日プレゼントを買った、そんなん 親が勝手にしたことやん。親が やりたくて そうしたこと。
それをわざわざ Aちゃんが責任感じることないよ。悪いのは 何?事故らせた相手やろ! 」



「 そうですよ。…あ、事故って どんな感じだったとか、聞いても大丈夫ですか? 」



「 駐車場まで向かう道の時に、混んでいたことに痺れを切らした人が 無理矢理 駐車場に入ってきたのが原因だったらしいです。
スピードとかすごかったらしくて、それに巻き込まれた親が… 」



「 いやそれ絶対 そいつが悪いヤツやん!! Aちゃん、全く悪ないし! 」




ぷんすこ、と とうとう怒り始めたさかたん。
あのな と私の方に向き合い、真剣な表情で、御両親は Aちゃんがそんなんで 責任負うことなんて望んでないやろ、と。

…その言葉を、待っていたのだろうか。
私の胸のつっかえが、また一つ取れた気がして。


別に、親本人に言われた訳じゃない。
両親が起きた時に 何を思って 何を言われるかは分からない… けど。
今は、さかたんの その言葉を信じるのが いいんじゃないかって。そう思えて。





「 分かった? 」



「 はい、分かりました! 」



「 ん、分かったなら…ご飯食べへん?
俺、お腹空いたんやけど… 」



「 やっぱり さかたん お腹空いてたんじゃないですか!話の前に あぁ言ったの それが理由だったんですねっ 」



「 べ、別にそれだけが理由じゃないし!ほんまに Aちゃんがお腹空いてるんちゃうかなと思ってただけですー! 」





さかたんとまふくんが またなにか言い合いを始めたので、そっと真ん中から抜け出す。
すると、次は そらるさんとうらたんに囲まれた。




「 元気、出たみたいだね 」



「 坂田のあんな言葉で、大丈夫だった? 」



「 はい!…ほんと、今日 死んじゃうんじゃないかってぐらい幸せです! 」



「 何言ってんの。楽しいことは、これからもっと沢山あるよ 」



「 そうそう。まずは…坂田 黙らせるためにご飯食わなきゃな。んで、その後はゲーム。Aさん……や、Aも 一緒にやろ 」



「 っはい!!! 」




二人にワシャワシャと頭を撫でられると、
なんだか お父さんとお母さんに撫でられてるような気がして、安心する。

私たちをみた まふくんとさかたんが あぁー!二人だけずるい!なんて駆けてきて。
こんな楽しい日は、一体いつぶりだろうか。
そんなことをまた、考えてしまった。

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零生(プロフ) - 緋月さん» コメントありがとうございます。私の作品の一言で、少しでも元気が出たのなら何よりです! (2018年3月18日 18時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - 別に愛されていない訳でもないし、虐めも軽いし、暴力もない。だから『私はつらくない。何で勝手に悲しんでるんだろう。』って思って、辛さは誰かと比べるもんじゃないって、嬉しかったです。ありがとうございます。ありがとうございます。 (2018年3月17日 20時) (レス) id: b1db03f0a4 (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - ありがとうございます。私は親を亡くしたわけでも、そうゆう人に虐められてもいないけど、考え方がすごく似ていて、自分の事みたいで嬉しかったです。 (2018年3月17日 20時) (レス) id: b1db03f0a4 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - かなるいさん» そちらの方でもコメント頂いて、本当に嬉しいです!!ありがとうございます。はい、タイミングを見て書いてみます! (2017年8月30日 1時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
かなるい - 零生さん» 何度もすみません。もう読んでますよ´`*すごく面白いです。可愛いうらたさん、楽しみにしてますね (2017年8月29日 22時) (レス) id: b2b228fcf1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零生 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年8月13日 0時

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