24話 ページ24
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ふんわりとした空気に目が覚める。
「起きた?」
『ん、、、。』
重すぎる瞼を持ち上げると、天月くんがお粥を持っている。
「ちょうど今起こそうと思ってたんだ、食べられる?」
私がうん、と言えば天月くんはそれほど熱くなさそうなお粥を口元に運んでくれた。
味はないけれど、天月くんが私のためにつくってくれた、というだけでとてもおいしく感じる。
「ちょっとずつ、がんばろう。俺がいるから。」
メンタルボロボロの状態でそんなこと言わないでほしい。
『あまつきく、わた、し、』
ぽろぽろと涙が零れる。
布団にたくさんの染みをつくった。
天月くんは私の目元と布団を拭いてくれた。
「A、ゆっくりでいいからね、いつかでいいから、思ってること教えて。」
うん、と小さくなってしまった声で返せば、天月くんは優しく笑った。
ツアーが終わったばかりで忙しいのに、疲れてるのに、私の看病をしてくれる。
その日は天月くんに甘えるしかなかった。
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2021年9月6日 2時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
しいなつき(プロフ) - みやびさん» コメントありがとうございます!楽しそう(?)ですね、、!ぜひ書かせていただきます! (2019年12月26日 18時) (レス) id: 2932b43b62 (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - リク失礼します!!!!!誕生日ドッキリを白田ちゃんも含め、歌い手さんたちが夢主ちゃんにかけるってのを見てみたいです!!!よろしくお願いします! (2019年12月21日 16時) (レス) id: b7d40f65ca (このIDを非表示/違反報告)
しいなつき(プロフ) - 袋さん» コメントありがとうございます!それは思いつかなかったです、、!笑遅くなってしまうかもしれませんが、ぜひ書かせていただきます! (2019年12月6日 16時) (レス) id: 2932b43b62 (このIDを非表示/違反報告)
袋(プロフ) - リクエストです、白田ちゃんバージョンの夢小説も見てみたいですも見てみたいです…! (2019年12月5日 0時) (レス) id: b33350b182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しいなつき | 作成日時:2019年11月26日 15時