#84 耳 ページ36
「さ、て、と」
障子を閉め、未だ布団から出ない隊長の前に正座した
なにかバツが悪そうな顔で
頬にうっすらと冷や汗を浮かべる隊長
フフフッ・・・いつもと立場が逆だな
完全に私のほうが有利だ
「えっとねぇ、昨日の夜のことなんだけどぉ」
チラッと見てみれば、すでに顔に手を当てて伏せている
どんだけ忘れたいんだ、自分からやってきたくせに
まぁでも、私は容赦なく続けた
「本気?」
「・・・・」
予想通り、返事は帰ってこない
まぁ超不器用で、ひねくれ者で
あまのじゃくな隊長のことだから仕方ないけどね
「たーいちょ」
「・・・き」
・・・き?
それは「ほんき」の「き」?
それだったら面白いなァ
「今すぐ消え失せろ、当分は俺に近づくんじゃねぇ」
「はぁああ!?」
いや、そんなどぎつい言葉浴びせなくても・・・
「だ、だって言いだしっぺは隊長じゃん!」
「言ってねぇ、俺ァ何も言ってねぇ
昨日の夜お前に一言も喋りかけてねぇ」
酷ぇなオイ
「・・・じゃあ、全部無かったってことで・・・・?」
「ぅッ・・・」
私が言うと、言葉を詰まらせる
・・・なんだ、なかったことにはしたくないんだ
「・・・あーいや、その・・・アレ」
「好きだよ、隊長」
そっちがはっきりしないなら
はっきりするまで、私が言い続けてやる
「〜〜〜ってめぇは・・・」
「・・・照れてんの?」
すこしイタズラっぽく笑って
挑発するように、言った
「だぁあああああ!!!」
「!!??」
隊長は頭を掻きむしると
荒々しく布団をかぶった
「寝る!」
「えぇー」
不満たっぷりに言ってやった
んー・・・、でも
隊長の真っ赤な耳には
満足かなぁ・・・。
「ほんっと素直じゃないんだから」
「るっせークソ女・・・」
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亜月 - いつも読ませていただいてます とても面白いです! 応援していますので頑張って下さい! (2015年4月17日 16時) (レス) id: 25c92e6b08 (このIDを非表示/違反報告)
栗兎(プロフ) - kotoさん» 連続コメントに吹き出しと感謝をお送りいたします←← そんなに笑っていただけるなんて嬉しすぎです!本当にありがとうございます(^^♪ 続編でもどうぞ笑ってやってくださいませ!(人´∀`) (2015年1月2日 22時) (レス) id: adbd147c45 (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - ハイ続編移動w (2015年1月2日 21時) (レス) id: 57a791093e (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - 腹筋崩壊なうww (2015年1月2日 21時) (レス) id: 57a791093e (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - 桂吹いたwwwww (2015年1月2日 21時) (レス) id: 57a791093e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:栗兎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kuri-Rito/
作成日時:2014年9月15日 19時