spring2 ページ15
.
「ゆ、…岸先生っ！！」
優「おー！Aちゃん！！久しぶりー！」
思わずHRの後、廊下で声をかけてしまった。
びっくりした。
目の前に優君がいるんだもん。
.
「びっくりしすぎて頭がついてって無いです」
優「はは、びっくりさせたいなーと思ってて。隼人には言ってたんだけどさ！…てか、元気でやってた？心配してたよ。」
「ありがとう、元気にやってるよ。」
優君は私のお兄ちゃん(隼人)の幼馴染。
北海道にいた頃は、私もよく優君に遊んでもらってたっけ。
凄く優しくて、良いお兄ちゃんって感じ。
そうだ、小さい頃から学校の先生になりたいって言ってたんだっけ。
夢が叶ったんだ。
優「そっかー、安心した！！あ、俺もねまだ東京慣れてないから、今度案内してな！」
「私も慣れてないもん。笑 じゃあ、お兄ちゃんと3人でね。」
優「ん、だな。じゃ、俺職員室戻るわ！声掛けてくれてありがとう！」
なんだろ、すっごく温かい気持ちになった。
帰ったらお兄ちゃんに話そう。
.
トントンっ、
紫「…だーれ？あの、先生っ」
肩を叩かれた感触に、ふと振り返ると不思議そうな顔をした紫耀がいた。
「今日から来たね、教育実習の先生。お兄ちゃんのね、幼馴染の人だったからびっくりしちゃって！」
紫「え、マジ？すごい偶然じゃん！！てか、めっちゃイケメンやない？」
「そだね、カッコよくて優しいお兄ちゃんみたいな存在なの。」
紫「へぇ、そっか！」
うん、優君はお兄ちゃんと一緒、
昔から私のヒーローみたいな存在だった。
紫「ねぇ、今日Aの家遊びに行っても良い？」
「んっ、いいよ。そうだ、旅行の計画も立てないとだね」
紫「やな！」
この前紫耀が兄ちゃんにちゃんと挨拶してくれて、旅行の許可をもらった。
“Aさんのこと、大切にします。”って…、お兄ちゃんに言ってくれて…
恥ずかしかったけど、涙が出ちゃいそうな位嬉しくて、胸がギュッ、てなった。
紫「ん？どした？」
「ううん、好きだなって思って」
紫「え？？！！はっ？！！！」
「ちょっ、声大きいよっ。笑」
なんて真っ赤な顔して俯く、嬉しそうな紫耀が愛おしかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 969人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さあ(プロフ) - 彼女がだいすきな紫耀くんが可愛いです (2019年8月3日 21時) (
レス) id: 2afd330adc (このIDを非表示/違反報告)
さあ(プロフ) - 更新たのしみです！ (2019年8月3日 20時) (レス) id: 2afd330adc (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - このお話とっても好きです。更新楽しみにしていたので嬉しいです。これからも楽しみにしています！ (2019年8月3日 16時) (レス) id: fac0ef0b2e (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 主人公ちゃんと紫耀くんのやりとりにきゅんきゅんさせてもらってます(^^)更新待ってます！ (2019年7月14日 1時) (レス) id: 58cd05361e (このIDを非表示/違反報告)
mgc0721(プロフ) - 楽しく拝読させていただいております。作者さんの心情の描写が大好きです。これからも応援しています。 (2019年1月17日 1時) (レス) id: 425a81985a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りりこ
| 作成日時：2018年12月10日 6時
