bitter valentine〜saya〜 ページ12
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廉「…うまっ!!去年より腕上がってへん??」
沙「そ、そう…?」
廉「おん!すげぇ美味い。」
ほっぺを膨らましながら、もぐもぐする永瀬がなんだか愛らしい。
去年あげたチョコも食べてくれてたんだ…
てか、覚えてくれてるんだ。
廉「…てか今年さ、」
沙「ん?」
廉「紫耀にはあげてないんね?紫耀が悲しそうやったわ。笑」
まだもぐもぐしながら、私に目線を向ける。
沙「…平野にはAがいるから。」
廉「…ふーん。」
自分で聞いておきながら、冴えないリアクション。
沙「永瀬は、Aから貰った?」
廉「おん。いつもありがと!って言われたわ。笑 これこそ本当の義理チョコだよな。笑」
沙「私もおんなじようなこと言われた。笑」
Aは本当に良い子。
それは私も永瀬も分かるから、こんな風に笑い合うことができる。
沙「……」
……、少し、勇気出しても、いいかな。
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沙「ねぇ、永瀬。」
廉「おん。」
沙「……、私、…永瀬が、すき。」
廉「……。」
言っちゃ…った。
大切にしていた気持ちだったけど、
意外と呆気なく溢れていった言葉が、
永瀬に届いたのかは、表情からは読み取れなくて
沙「……永瀬が、Aの事好きだったのも分かってるし、女友達としか思えない事も知ってる。でも、…伝えたかった。」
廉「……」
何のリアクションも無くて、言葉も発さない永瀬。
笑ってくれれば気は楽なのに、黙り込むから、なんか悲しくなってくる。
沙「……て、ことで、明日からも女友達としてよろしく!!」
ヤバイ、このままだと泣いてしまう。
気持ちは伝えたかったけど、これだと友達を続けてくのも難しいんじゃないかって思って、
無理矢理明るさを保とうとした、
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廉「…自己完結すんなや。」
沙「…え?」
公園のベンチから立ち上がった私の腕を引っ張り、すとんっと元の位置に戻された私。
廉「…確かに、Aの事いいなって思ってたよ。でも、もうそれは終わっとる。…それに、別にお前の事、女友達としか見れないなんて思った事無いし。」
意外すぎる返事に戸惑い過ぎて。
何も言い返すことができない。
廉「…今日、こうなるやろなって思ってここに来た。自惚れててごめん。」
廉「でもな、沙耶と向き合いたいって思ったから来たんよ。」
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さあ(プロフ) - 彼女がだいすきな紫耀くんが可愛いです (2019年8月3日 21時) (レス) id: 2afd330adc (このIDを非表示/違反報告)
さあ(プロフ) - 更新たのしみです! (2019年8月3日 20時) (レス) id: 2afd330adc (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - このお話とっても好きです。更新楽しみにしていたので嬉しいです。これからも楽しみにしています! (2019年8月3日 16時) (レス) id: fac0ef0b2e (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 主人公ちゃんと紫耀くんのやりとりにきゅんきゅんさせてもらってます(^^)更新待ってます! (2019年7月14日 1時) (レス) id: 58cd05361e (このIDを非表示/違反報告)
mgc0721(プロフ) - 楽しく拝読させていただいております。作者さんの心情の描写が大好きです。これからも応援しています。 (2019年1月17日 1時) (レス) id: 425a81985a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りりこ | 作成日時:2018年12月10日 6時