青い夏〜sho.hirano〜

desire1〜sho〜 ページ38

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廉「紫耀ってそんなキャラやったっけ？」

紫「そんなん知らんわ」






放課後、廉とサッカー。というか、ただの玉蹴り。



廉「Aは手強いぞー、そう簡単には触れられないやろ」

紫「そーゆーとこが、ええんやけど。でも、手ぐらい繋ぎたい…はぁ」

廉「手も繋いだことないん？！」

紫「まぁ、厳密にいうと付き合う前には繋いだことあるんやけどな」

廉「なんやそれ笑」




最近廉とサッカーしてると、自然とAの話になる。

専ら、俺の欲求不満のはけ口。



廉「美波の時はなんでもかんでも早かったもんなぁ笑」

紫「う、うっさいわ。それ絶対Aの前で言うなよ？」



美波と付き合った時は、その日に手を繋いで、その次の日にキスをして、1ヶ月後には初体験を済ませていた。

俺からというよりは、美波がグイグイ来てくれたから。

だからといって、別にAにグイグイ来て欲しいわけじゃない。



廉「手ぐらいさり気なく繋げるやろ？あれ、今Aどこおんの？」

紫「図書館で勉強中。勉強終わったら一緒に帰る予定」

廉「じゃ、3人で仲良く帰りますか！」

紫「おい！協力する気ないやろ！」

廉「はは、悪い悪い、って噂をすれば…」

紫「ん？」



振り返って廉の目線の先を見つめると、Aが立っていた。

今日はいつもと違ってポニーテール姿で、可愛さ倍増。



「紫耀君、勉強終わったよ。帰れる？」

紫「おん、帰ろ！」



廉「コソッ…頑張れよっ！」

バンッ

紫「いってーよ！！！」

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