autumn9 ページ35
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「37.2度まで下がった…」
結局あの後、紫耀君は私を家まで送り届けてくれた。
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紫「明日も無理せんでね。」
「ん、ありがとう」
紫「…」
「ん?」
紫「…や、Aちゃんが彼女っていう実感が湧かんなーって思って」
「ふふっ。…どうやったら実感湧く?」
紫「んー…なんやろなぁ。ここでは言えん笑」
「何それ笑」
紫「じゃ…Aって呼んでいい?」
「うんっ…いいよ。」
紫「俺の事も紫耀でええよ?」
「ん、でも恥ずかしいから今は紫耀君がいい。笑」
紫「そっか。笑」
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話してるだけで、穏やかな気持ちになれる。それと共にどうしようもなくドキドキする。
「…ドキドキして、眠れないよ」
布団をかぶって目を瞑るけど、
今日の出来事が頭から離れなくて、眠れない。
また熱あがっちゃいそう…。
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翌日
熱もすっかり下がって、学校に行くことができた。
美「おはよっ、Aちゃん。具合大丈夫??」
美波ちゃんがいち早く話しかけてくれた。
「うん、ありがとう」
美「昨日ね、紫耀が凄いスピードでAちゃんに駆けつけたんだよ。」
「そ、そうなんだ」
美「私、紫耀に一昨日きっぱり振られたんだ。Aちゃんが好きだからって」
「えっ…」
美「なんか、すっきりしちゃった。ちょっと寂しいけど、相手がAちゃんなら納得できた。」
そうだったんだ…。
紫耀君が美波ちゃんと話したことってこの事だったんだ。
美「ごめんね、嫌な思いさせたよね。」
「ううん、…わたしこそ、ごめん。一昨日急に帰って」
美「こんなこと言うの烏滸がましいんだけど、私と友達になって欲しい。今月いっぱいでイギリスに帰っちゃうけど、その後も仲良くして欲しいなって」
「うん、もちろんだよ。私もイギリスに興味あるから色々教えて欲しい。」
美「うん!帰っちゃう前にいっぱい遊ぼうね!」
ニコッと笑った美波ちゃんが本当に美しくて見惚れてしまった、
嬉しい、また友達が1人増えた。
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その後沙耶と永瀬君にも話しかけられて、
廉「昨日の紫耀、ほんもんの王子やったよなー。動画撮っとくべきやった!」
沙「ね、女子の悲鳴がすごかったよねー。」
「本当、お騒がせしました…」
沙「いやぁ、Aへの愛情を感じたと言うか、少女漫画見てるみたいにキュンとしたぁ〜」
廉「んで、…雨降って地固まった感じ?笑」
「えっ…と」
ガラッ
紫「はよー!」
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cosmelove27(プロフ) - このシリーズ大好きなので番外編など書いてほしいです (2019年4月5日 8時) (レス) id: e323144fab (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - もっとたくさん更新してほしいです。この作品大好きです (2018年12月4日 15時) (レス) id: 0543a209ec (このIDを非表示/違反報告)
りりこ(プロフ) - なーなさん» そんなお言葉を頂けるなんて感動です(>_<)ありがとうございます!私もお互いが思い合ってる感じが基本大好きなので、番外編では思いっきりいちゃついてもらおうと思います。^_^笑 (2018年11月25日 18時) (レス) id: e068d8ae83 (このIDを非表示/違反報告)
なーな - 初めまして。このような純愛なラブストーリー、そしてお互いがお互いを好きでたまらないお話が大好きなので、いつも更新楽しみにしてます!紫耀くんのお話で1番くらいに好きなお話です!構成や使う言葉などが素敵だなと思います♪ (2018年11月23日 1時) (レス) id: b7c1e9f834 (このIDを非表示/違反報告)
りりこ(プロフ) - yuraさん» ありがとうございます(^^)凄く嬉しいです!また感想など教えてください! (2018年11月11日 19時) (レス) id: e068d8ae83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りりこ | 作成日時:2018年11月4日 14時