【REBORN】風呂掃除でカビと格闘してたら試練に巻き込まれました。【ver.3】

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「…うおお…」

すごい。この一言に尽きる。

メイドさん達によってめちゃくちゃ綺麗なドレス(すごく高そう)と、明らかに0が6つ7つは付いてそうなアクセサリーを付けられメイクをさせられた私の見た目は、思わず鏡を覗き込んだ瞬間に「誰！？」と叫ぶくらいには綺麗になっていた。なんでもこのメイクをしてくれたメイドさん、ルッスさんお墨付きの技術を有してるらしい。ヴァリアークオリティすごい。

そんな感じで劇的ビフォーアフターを遂げた私は上機嫌で隊長達がいる部屋へ向かう。
どうだお前ら、惚れても良いんだぜ？来いよクレバーに抱いてやる。

今にも扉を開けて飛び出しそうな私は、思いっきり脱力した。


「やっと来た。おっせーよ」
「な、ん…っ！なんで…！」
「あ？パーティに潜入するんだから俺も着替えるに決まってんだろ」


扉を開けた私の目に飛び込んだのは、普段着けているティアラを外し、黒いスーツに身を包んで濃い赤のネクタイを結ぶベル。
わなわなと指を差す私を怪訝そうな顔(だが見えない)で見返したベルは、鼻歌を歌いながらスーツの袖にナイフを忍ばせて行く。

まぁ、正装する事に関しては予想していた。だってほら、パーティだし。暗殺任務だし。でもさ、ほら、


「なんで顔の3分の2が隠れてる癖にイケメンオーラ振り撒いてんだよお前」
「は…？っぶ！？」


イラついたからテーブルの上に置いてあったケーキをベルの顔面にぱぁんした。ざまぁ。ちょっとスッキリした私の目の前にいるベルの顔からケーキが落ちる。ちなみにケーキはチョコ。やったねベル！美味しいよ！

手に着いたクリームを舐め取っていると、痛いくらい肌に刺さる殺気。恐る恐る前を見れば、周りに展開されているナイフ。


「殺す」


この後滅茶苦茶逃げた。

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