4 ページ4
二「それ、あとどんぐらいですか。」
「んー。まだ分かんないから先帰ってて。明日の朝練でね。」
この人遅い時間に女子高生が一人で帰ることの危険さを知らなさすぎるだろ。
危な。
二「は？俺、茂庭さんにA先輩のこと頼まれたじゃないスか。」
「？…あれ、そういうことなの？」
二「そうに決まってんじゃないスか。」
むしろ他に何があるんだ。
「私一人じゃ頼りないってことかと思った。」
隣の青根がぶんぶん首を横にふる。
それを見た先輩はちょっと安心したように笑って
「あはは、ありがと青根。…微妙に気になってたから笑」
そうだった。その場で笑っていても結構色々気にしちゃう人なんだこの人は。
二「最後に茂庭さんが戸締まり頼んだのはA先輩じゃないスか。」
「あっ、そっか。良かった。…じゃあ帰ろっか。これはお持ち帰りだ。」
二「家でもやるんスか。」
「だって終わんないんだもん。あ、私こっちだけど二人はどっちだっけ？」
二「俺はこっちで青根はあっちっスね。」
「あ、そうなんだ。じゃあ青根また明日ね！」
青「ぅす！」
青根はぺこっと先輩にお辞儀して帰っていった。
二「帰りましょ。寒い。」
「ね。帰ろ帰ろ。」
先輩がこっちだってことは知ってたから帰りは二人きりだなって分かっていたけど実際そうなるとむっちゃ緊張する。
「にろ？帰らないの？」
先輩が歩きださない俺を振り返る
二「か、帰りますよ！！」
不思議そうに小首を傾げる先輩のあまりの可愛さに赤くなった顔、見られてないといいんだけど。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←3
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃこ | 作成日時：2018年12月1日 21時
