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「じゃあ私部誌書いてくるから。練習終わったら体育館の鍵閉めて帰ってね。部室は最後に私が閉めて帰るから。」
二「うーい。」
部誌なんてたかが数十分もかからないだろう。
あの人は俺らの方が先に帰ると思ってるみたいだけどこんな時間に先輩を一人で帰すわけがない。
まあ先輩が帰る時に体育館の電気がついていたら覗きに来るだろうからそしたら練習を終えて帰ればいい。
そう思っていたのだが…
二「そろそろいーか。青根。」
こくり。
二「さすがに部誌、書き終わってるよな。」
結局二人で１時間も練習してしまった。
帰ったってことはないよなあ
部室の電気はまだついていた。
二「先輩。まだ部誌やってんスか。」
先輩の華奢な背中に向かって声をかける。
「わ、びっくりした。…まだ帰ってなかったの？二人で１時間って…」
先輩は呆れたようにくすりと笑った。
「ああ、部誌は終わったよ。今は会計やってるの。明後日会計監査だからさ。」
この人は部活の会計もやってるのか。
二「会計ってそんな時間かかるんスか。」
「マネージャーの仕事の中でもダントツめんどくさいね。もにーは比較的まとめてからくれるんだけど鎌ちとかほんと雑なんだもん。来年はしっかりやったげてね君たち。」
二「来年会計やってくれるマネージャーなんていないじゃないスか笑」
「あーもー！うるさいな探してるよ！今IHの次に心配してることだよ！」
知ってるよ。毎日忙しいのに部活に入ってない子を調べて片っ端からスカウトしてまわってること。
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作者名：ちゃこ | 作成日時：2018年12月1日 21時
