転生少女の運命【文スト×ヒロアカ】 (ページ8)

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5。無個性？ページ8

「さて、デモンストレーションは終わり
こっからが本番だ」

50m走、握力、立ち幅跳び、反復横飛び、
と、四種目まで進んだ。

私はそこそこ上。でも副作用出ない範囲でだから結構キツい。

第五種目は、ボール投げ

「あ、次は出久か」

「緑谷くんはこのままだとマズいぞ…？」

「ったりめーだ！無個性のザコだぞ！！」

「無個性！？
彼が入試時に何を成したか知らんのか！？」

「は！？」

後ろで勝己や飯田が煩い
にしても、出久は大丈夫なのか…？
無個性だろうに…

「指導を受けていたようだが…」

「除籍宣告だろ」

ここじゃ遠くて声が聞こえないや。

…出久のあの“目”は…

「────諦めてない、か」

思わず、笑みとともに零れた言葉。

「ア？なんか言ったか、光楼」

「いや？…出久は
やる時はやる奴だってのを思い出してた」

「何言って…」

何言ってんだ？お前？
と、言いたげにしてる勝己の声を遮る様に、
出久は空高くにボールを投げた

「っ！？」

「出久の奴、ここまでやれんのか！」

でも、出久は無個性なはずで…

「あの痛み…程じゃない！！
先生…ッ！！まだ…動けます！！！！」

「こいつ…！」

「やっとヒーローらしい記録出したよ！！」

わーっと嬉しそうなお茶子に、

「指が腫れ上がっているぞ。
入試の件といい…おかしな個性だ…」

不思議そうな飯田くん。

そして、シレッと俺の隣にいて
さっきから話し掛けてくる青山くん。

「スマートじゃないね、ね、爆豪サン」

「そーねー」

で、俺は出久を見た後、
勝己を見ながら青山くんに返事をする。

出久も気になるけど…
爆発寸前の勝己の方が気になるんだよね！