変異 ページ8
母さんはそこまでいい言葉に詰まった
貴「何…?」
貴母「説明書を貴方もよく読んでみて、私の口からは少し言いづらいことだから…」
貴「?、分かった。ありがとう母さん」
俺は妖鏡が真っ暗になるのを確認し苦しそうにする跡部に
貴「説明書どこに置いた…?」
胸のあたりで手を強く握りこみながら空いている手で説明書のある場所を示した
俺はそこに近寄り説明書を見つけ目次を見た
--人間から直接血を吸った時--
ちゃんとある…
--…もし、契約している妖孤が人間の血を直接すった時、吸われた人間は快楽を求めます。
大体の妖孤は治癒の力がありますので、それで改善することはできます。
万が一、治癒の使えない妖孤でしたら発作が治まるまで待つ必要があります。
俺は治癒は使えるから跡部は治せる、じゃあ俺自身はどうすれば
ページをめくると
--…契約者の血を吸った妖孤がまだ変異したことのない妖孤でしたら、妖孤はそれから3時間は鈍い苦しみが続きます。
嘘だろ、三時間??確かに鈍い苦しさだが、それが三時間はキツイ…
…妖孤は自らを治癒することはできないので、もし貴方が妖孤を楽にしてあげたいのなら
我々で言う”コウビ”が必要です。
ん?待て待て!”コウビ”って何だよ!!俺の相手男だぞ!
…妖孤がメスであろうとオスであろうと貴方の性別がなんでも、妖孤が受け身にならないといけません。とにかく、妖孤に快楽を与えるのです。そうすれば、苦しさが緩和されます。
おいおい、俺が受け身かよ…
ありえねぇ…、でもこのまま三時間はキツイ。
とりあえず跡部を治癒の力で…
俺は跡部に近寄り跡部の胸辺りに手をかざし力を注ぐ
見る見るうちに跡部の呼吸は整い、汗も引いてきた
そんな跡部に俺はページを開いたまま説明書を無言で渡す。
しばらく呼んでいた跡部は目を見開きこちらを見てきた
そりゃ驚くよな…
貴「それは、主のお前が決めることだ。放置するも説明書通りにするのも…」
跡部は説明書を置き、俺に抱きついて頭をなでてくれた
跡「このままお前が苦しんでいるのは嫌な気分になる。俺はお前に直してもらったから今度は俺がお前を楽にしてやる…」
貴「いいのか…?」
跡「あぁ」
貴「ありがとう」
跡「そう言えばお前の名前は?」
貴「A…」
俺は跡部の背中に腕をまわした
その時、跡部の手は俺の着物にかかっていた…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青ノ輝石 | 作成日時：2014年10月18日 14時
