跡部が出会ったのは氷の力を持つ妖狐男主 (ページ6)

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家ページ6

そのあと俺は、部活とやらが終わるまで待ちぼうけを食らった

跡「お前、これからどうするんだ?」

今は部室とやらに跡部と2人きり
他の奴らは先に帰らしたらしい

着替えをしている跡部を座りながら見ているとそんな質問をされた

貴「どうするって?」

跡「契約したらずっと一緒にいるのか?それとも別々に過ごすのか?」

貴「一緒の方が都合はいいが、別に絶対いなくちゃいけないって訳でもない。
それは主がきめることだ」

跡「じゃあ、一緒に暮せ」

貴「即答かよ。まぁ、絶対服従だからいいけどよ」

跡部は着替えを終え、鞄を持って扉のほうに歩いていく
俺も少し遅れてついていく

外は茜に染まり、暗くなり始めている
異界とは違う綺麗な空を見上げていると、跡部に呼ばれ再び歩みを進める

すると、学園の前に確か車だったか?が止まっていた。

跡「乗れ」

貴「あぁ」

人間界はこういうのが普通なのか?

そう思いながらも跡部に続き中に入る

しばらく揺られていると

跡「ついたぜ。ここが俺様の家だ」

貴「洋仕様だな」

大きな庭に大きな建物
周りの家よりでかくないか?

まぁ、俺の家もこんなもんか。俺のは和仕様だがな

家の中は予想通り広々していて、花瓶やら絵やらが飾ってある

跡「入れ。そこに座ってろ」

元の姿の戻りなんか、横にでかいフカフカしてる所に座らされ、また待たされる

部屋を出て行った跡部は、しばらくしてガラガラと何かをひいてきた

跡「お前、人間の食べ物は食えるのか?」

跡部が持ってきたのは人間の食事らしい

貴「いや、俺は基本食わなくても平気だ。たまに人の血を少し分けてもらってる」

跡「人の血?」

貴「俺の身近に血を提供してくれている奴がいてな、なにも殺して飲むわけじゃないからな」

跡「これからもそいつに血をもらい続けるのか?」

貴「まぁな、他に宛てねぇし」

跡「だったら…」

跡部は俺の隣に座り、俺の顔を無理やり自分に向けさせられた

跡「今度からは俺のを飲め。」

俺の目をまっすぐ真剣に見つめながら言われた

貴「何言ってんだよ?あまり主人を傷つけたくはないんだけど…」

跡「その主人には絶対服従だろ?だったら飲め。お前の主だからこそあまり
他の奴に関わらせたくねえ」