太宰治が外套を脱いだら【文スト】

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「おっはよう！！！諸君！！！」


翌日。



朝からテンションの高いこの男、太宰さんが

探偵社の扉を開けるなり叫んだ。



『こいつ……』



私は太宰さんを睨んだつもりだったけど

気づいているのかいないのか

彼は敦君の方へスキップで向かった。




「あ、おはようございます、太宰さん」

「おはよう敦くん！今日もいい天気だねえ！！」

「あ、はい…ですね……」



敦くん冷や汗出てる出てる



てゆーか





『敦君困ってるじゃないですか…やめてあげて下さい』


今度こそ彼を睨んだら

案の定太宰さんはニコー、とそれはそれは腹立たしい笑顔を浮かべた。




「いやなにね、私は今頗る機嫌がいいのだよ」


コツコツと近づいてくる太宰さん









「昨日が楽しすぎたせいでね」



耳元に感じる彼の声に身体が震えた。









『は、離れて下さい！！！』



私が腕を振り回しても華麗に避けられる。





嗚呼、腹立たしい…

そんな綺麗な顔でそんな笑を浮かべられる貴方が腹立たしい…






「あれ…なん、か御二方…」

「どうしたんだい？敦くん」



私を舐め回す様に見つめた後

敦君の方へ向き直る。









「ツヤツヤしてません？今日」









『ン"！？』





知らなかった、

人間って跳ねるように震える事があるんだね









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お気に入り、評価、まさかの1位

ありがとうございます！！！！！


コメントォォォ嬉しいです(T^T)

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