天使(仮)の人生は平穏無事とはいかない。6【オリオンの刻印】 (ページ9)

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イナズマジャパンは夕食を食べに、レストランへ連れて来られた。

趙金雲「この先に皆さんを待ち受けているのは世界のトップを目指す厳しい戦いです。その前に今日は思い切り食べて力をつけましょう！かんぱーい！」

趙金雲の合図で乾杯し、賑やかな食事を楽しむイナズマジャパン。

貴女「生き返る…」

幸せそうに料理を頬張るA。
Aにとってはこの時間もリラックスタイムだった。

杏奈「今日のAは色々大変だったものね」

杏奈は隣で疲れきっているAに苦笑いした。

「こんなところでまた会うとはな」
そこへ聞き覚えのある声が聞こえ、Aはすぐに後ろを振り返った。

円堂「クラリオ！」

貴女「クラリオさん！」

入って来ていたのはやはり、クラリオ達スペインチームだった。

クラリオは一瞬Aを見たが、すぐに目を逸らした。

貴女(…あ、あれー？)

まだご機嫌斜めなのかな…？
空港で会った時は反応してくれたのに…

子文「スペインチームもここで食事を？」

趙金雲「空港での出会いに続いてこれまた運命的ですねぇ。熱き戦いを繰り広げる者達の思いがお互いを呼び合ってるんでしょう」

趙金雲が呑気にそう言ったところへ、ひょっこりと女性が顔を出した。

？「お兄ちゃん！」

スコーリオ「メラーニア！」

メラーニア「スペイン代表も連れて来たよ！」

親しげに話し出すスコーリオ達。

…お兄ちゃんって…お2人はご兄妹？
そう考えていると、その兄妹がこの店の人からお金を受け取っているのが見えた。

「あの、そちらは」子文が尋ねると、そのメラーニアという女性はスコーリオの妹兼スペインチームガイドらしい。

それを聞いて子文は納得した。

子文「親分、全然運命的でも熱き思いが呼び合ってるわけでもないです！この兄妹が仕組んでますよ！小銭稼ぎの為に！」

図星を突かれて焦ったのか、兄妹は子文のお面を回しながら笑って誤魔化していた。

ルーサー「少食だな。その程度しか食わないようじゃ、俺達に勝てるはずなどない」

ルーサーがジャパンのテーブルを見るなり嘲笑する。

ルーサーさんはいつも突っかかって来るなぁ。構ってちゃんなのかぁ？

吉良「おい！これあと三つ！」

灰崎「これ五つ！」

冷静に流そうとするAとは裏腹にゴッデビは挑発に乗り、次々に注文を入れる。

円堂「そうだそうだ！みんな思いっきり食えよな！」

そんな光景にも円堂は平和だなぁといったように笑った。

確かにある意味平和だけど。