1 . 噂の神覚者 ページ3
魔法局魔法魔力管理と書かれた札を確認し大きな扉の前でノックをする手を出そうとするが1度躊躇い項垂れながら手をしまった。
先日、人材管理局の神学者様からの指示でおある神覚者の秘書に昇格させられた。普通ならば昇格したことを喜ぶべきなんだろうが私の上司であろう神覚者 名を オーター・マドルという男は社内でも噂が立つ程の男であった。
勿論 「 格好良い 」「 強い 」という比較的耳に優しい噂もあったが毎年一度は「 今年“ も ” 秘書がクビになったらしい 」という言葉が飛び交っていた。
正直断りたい気持ちもあったが生憎 神覚者様の言葉に首を横に振れるほど私は勇気のある人間ではなかった。
意を決して扉を優しく3回ノックする。
中からの声に耳をすませていると「どうぞ」という声が微かに聞こえ扉の音が目立たないようゆっくりとドアノブに手をかけた。
「 失礼します 。
今日から秘書として貴方の元で働くこととなりました。
ノア・レディッシュと申します 。 」
目の前に座っている男を1目見るなり頭を下げ上記を述べる。
彼は若干呆れるような溜息を着いて眼鏡をクッとあげた。
オーター
「 顔を上げなさい 、カルドから話は聞いています。 」
初めて目を合わせた神覚者様に少しばかり緊張が走る。とても怖いという噂を耳にしていたが想像の何倍も威厳があり凛として雰囲気のある人だ。彼の引き締まった雰囲気に飲み込まれるように私の気持ちも少しばかり引き締まったような気がしてくる。
オーター
「 私の元で働くことにあたり
規則についてはしっかりと守っていただきます。 」
「 重々 承知しております 。
不束者ではありますが今日から宜しくお願いします 」
眼鏡越しに彼の目を覗くと彼は小さく頷いて書類に目を移した。
7人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にゃーみや | 作成日時:2024年4月2日 15時