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050:少し前の記憶 ページ1
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大貴 side
「…………ん…………んぅ」
目を覚ますとどこかのベッドに寝ていた。
頭がズキズキすると思って触るとがっしりと包帯が巻いてあった。
ベッドから起き上がろうとしたけど、体中が痛くてまた横になる。
「あれ…………俺なにしてたっけ……?」
「なんで怪我してるんだろ……」
「ここ病院……?」
少し前の記憶が思い出せなくて次々と疑問が生まれてくる。
頭の中が深い霧に覆われているような…記憶を覆い隠しているような……そんな感じ。
「……大ちゃん!良かった、目覚めたんだね。
まだ頭痛むかな?痛み止めの薬は投与してるはずなんだけど……」
タイミングを見計らったかのように光くんが病室に入ってきた。
心配そうな表情で俺の怪我の具合を確認している。
「光くん……俺なんで病院にいるの?」
「なんでこんなに怪我してるの?」
「ねえ、なんで……なにも思い出せないの?」
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作者名:* 白 雪 | 作成日時:2023年4月13日 0時