好きだよ。北。【稲荷崎】 (ページ9)

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ここでリベロやるってことは。ページ9

赤木side

『赤木は去年同じクラスだったよね』

アランの次に俺に話が振られてくるのか。

たしかに去年信介と白崎と同じクラスだった。

あん時は席が毎回近くでよぉ弄られとった気するわ。

思い出すだけで

｢散々やったわ。｣

『ひどいなぁ。私と身長変わんないことだけじゃん笑』

｢それやっ！信介も同じくらいやろ｣

実際彼女が女性としては身長が高いし、俺もバレー部であるけど身長は高いとは言えんしなぁ。

『んじゃ身長は？』

突然聞いてくることに多分またいじろうとしてるんだろうと危機察知する。

｢174.2cmやけど｣

ここは素直に答えても大丈夫なはず。

ってか俺ってあんま身長低くないやんか。平均身長越しとるで？

すると悔しそうに

『ﾁｯ。173.8cmだわ。あーあ抜いてると思ったのに』

｢なんやて!?｣

その言葉はさすがに聞き捨てならんかった。

『んじゃバレーのポジションは？』

知らんかったんか。
確かに言われれば白崎とはバレーの話しやんかったなぁ。

｢リベロやっとる｣

『リベロかぁ。くせ者のイメージ強いからなぁ』

そう言う彼女はあんまイメージなかったと話してて。

『稲荷崎(ここ)でリベロやるって事は強いってことでしょ？』

彼女の目は髪と同じく黒色だけど吸い込まれそうなくらい綺麗な色に見えた。