侑くんはあくまで推し。 ページ14
『あずみん、日誌頂戴。』
そう言うとほいっと言いながら渡される。
貰った日誌をペラペラとめくって今日のページを開く。
そこには丸っこい字で水野 あずみと書いてある。
なんとも女の子らしい。
ふーんと思いながら読んでいくとクラスの様子という項目も音読したくなった。
『今日は[うるさかった。夏休み前だからかな]って。』
絶対今日がバレー部の公開練習だからでしょと突っ込むと「やっぱりい?」
とかえってくる。
「でも、今日もうるさいんかなぁ。」
そう。
バレー部の公開練習はありえないほど女子が集まる。
『でもなぁ。それも醍醐味じゃないの?』
そう言うと「醍醐味ってなぁ笑」と返される。
実際私が行かなかったのは雰囲気がピリリとするかなぁと思ったから。
まぁ、3年で生徒会長がいたら静かになるわなぁ。
「やっぱり侑くんしか勝たん!」
あつむくん……あつむくん……とかんがえはじめる。
『あぁ。あの、宮くんの金髪の方。
どこが好きなの?』
そう聞くとモジモジしながら話し始めた。
「やっぱぁ、あれやろ。かっこええ!あとはなぁ、なんちゅーんやろ……」
うーんと考えている。
『あれ?好きだけど彼氏にしたくないみたいな?』
「そーそ!見ててかっこいいぃぃぃぃって感じ。」
ふーんと返すと「なんや自分、聞いてきたのに」と少し怒ってた。
『かわい。』
そう思ってたらいつの間にか職員室に着いてた。
『失礼します。
3年7組 白崎 Aです。
赤野先生いますか。』
あぁ。おるでーと言われ、担任の赤野先生の机に向かう。
そのあと、明日の事だったり諸々聞いて職員室を出る。
『失礼しました。』
そうペコッとお辞儀をしてドアを閉める。
「おわった?行こっ!行こっ!」
そう言ってルンルンしてるあずみん。
『ごめんっ。今から第2理科室行って峰先の手伝いしてくる。』
手を合わせてごめんをする。
「えぇぇ〜」
なんなん?みねせん。と言ってあずみんは拗ねてる。
『いいよ。先行っといて。場所取りよろしく』
そう言ってあずみんの背中を押す。
「ええの!?ありがとうなぁ。」
んじゃ場所取っとくわと言ってあずみんは体育館に走っていった。
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作者名:もゆゆ x他1人 | 作成日時:2021年8月15日 16時