十七 ページ30
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案の定ジウの家まで連れていかれて、
ジウがレポートを書き上げるのを見ている始末。
特に何もすることがないのにいる意味はあるのか。
「べ、別に怖いわけじゃないけどっ……。
ほ、ほら、ノリよ！ノリ！」
明らかに動揺している。
……まあ、怖がりなことは別に構わないけれど。
気になるのはホソクのこと。
逃げないと言ったものの、あのままでは私も名残惜しい。
なんとか理由を作って外に出なければ。
「ジウ。怖いなら今日はここに泊まろうか？」
「なっ……怖くないってば！」
「そう。じゃあそろそろ家に帰ってもいいかな。
日もまたいだし、もう寝ないと」
帰ろうと立ち上がると、ぎゅ、とズボンの裾を掴まれる。
「……まっ、待ってよ。
さ、さすがに遅すぎるし、仮にも女なんだから危ないでしょ」
「大丈夫だよ。そんなに遠くないし」
「っ……もうっ！ほんとにあんたって鈍いわね！
泊まってって言ってるの！」
……そう言うと思ったよ。
全く、いつまで経っても分かりやすいね。
「だとしても、荷物を取りに帰らなきゃ。
すぐ帰ってくるから。その間だけ、一人で待てるでしょう？」
「……すぐ帰ってきてよね」
「分かったよ。出来るだけ早く帰ってくる」
何とか上手く抜け出せた。
家に帰る前に、ホソクのもとへと向かった。
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「ホソクっ」
先程まで姿のあったその場所は、もぬけの殻だった。
嘘をついているようには見えなかったし、
逃げたとしてもそう遠くへはいけないはずだ。
……もしかしたら、あの大鳥と接触した可能性もある。
ホソクは妖を追って来たと言っていた。
そしてその妖は恐らく、ソイツ。
もしソイツが来ていたとしたら、
ホソクは真っ先にソイツを追いかけるだろう。
「……A？」
後ろから聞こえたその声に振り向く。
「……よかった。何もなかったみたいだね」
「ちょっと街を散歩してただけだよ。何かあったの？」
「いや。何もないよ。無事ならそれでいいんだ」
不思議そうな顔をして首を傾げたホソク。
そうだ。無事でいてくれれば、それでいい。
私の知らないところで苦しんでいなければ、それでいい。
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閔(プロフ) - あすきさん» 更新ゆっくりでごめんなさい...！（ ; ; ） 読んでくださって本当に嬉しいです！ありがとうございます(*^^*) うふふ。まだ出てきていないメンバーがそれぞれどんは妖怪になるのか、ぜひお楽しみに！ゆっくりにはなりますが、これからも頑張ります！ (2020年7月22日 18時) (
レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
あすき(プロフ) - 更新ありがとうございます！これからどんなメンバーがどんな妖怪になるのか楽しみです！これからも応援してます！ (2020年7月19日 19時) (レス) id: a838b5fe09 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - yumemiさん» こんにちは。わぁ...世界観からストーリー構成まで！細かなところまで見てくださって本当に嬉しいです！(*´∀｀*) メンバーの妖怪設定については完全に私の妄想&好みですが、気に入っていただけてよかったです！今後のメンバーもお楽しみに！これからも頑張ります！ (2020年5月23日 13時) (レス) id: f8df806129 (このIDを非表示/違反報告)
yumemi(プロフ) - こんばんは。楽しく読ませていただいている者です。独特の世界観がとてもとても好きで、仲間が増えていくストーリー構成にも惹きつけられます。これからも応援しています！(ジミンの妖狐とユンギの化け猫が秀逸すぎます!) (2020年5月23日 0時) (レス) id: 692b90f925 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - uniさん» ちむちゃん！読んでくれてありがとう(*´∀｀*) その一言だけで頑張れます...（ ; ; ）ゆっくり頑張っていこうと思います...！ちむちゃんも自分のペースでね。お互い頑張ろう！ (2020年5月20日 22時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：閔
| 作成日時：2020年5月18日 23時
