六 ページ19
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「……死神は人間とほぼ同じ。
とすれば、やはり人間に混ざって暮らす死神も多いのか。
死神は妖力を隠すことができるらしいからね」
一人の帰り道でボソボソと呟く。
この時間が一番楽だ。
夜だから人通りは少ないし、
妖や霊に関しては無視しておけばいい。
それよりも、今は死神のことで頭がいっぱいだ。
前々から調べてはいたけれど、
まさかこんな形で情報が手に入るとは。
ダメ元でも聞いてみるべきだね。
「……いけない。そろそろ帰らないと」
_____「うわぁぁぁぁっ！！」
突如、路地裏の方から聞こえた大声。
人間の声だ。
こうしてはいられない。
声の聞こえた方へと一目散に駆け出した。
「大丈夫ですかっ！」
「とっ、鳥がっ……！
馬鹿でかい鳥が目の前にっ……！」
「鳥……？」
辺りを見回すも、鳥らしきものはいない。
だがこの人の怯えようを見る限り、嘘ではなさそうだ。
ならば。
「妖か……」
いまだ身体を震わせている。
恐らく相当な恐怖を味わったのだろう。
「何があったか話せますか？」
「……っ、あぁ。
さっきここを歩いてたら、後ろから声をかけられて。
空耳だと思って歩いてたんだが、ずっと名前を呼ばれるんだ。
"おい。こっちを向け"って。
それで後ろを振り向いたら……と、鳥がいて……」
「その鳥はどんな様子でしたか？」
「お、俺よりもでかくて、黒くて、目は……三つあった。
それから、羽がコウモリみたいだったんだ。
あ、あとっ……人間の言葉を話してた……」
「……なるほど。
他に何かされたことはありませんか？」
「いや……ない」
背が高く、体色は黒。目が三つに羽はコウモリ。
そして人間の言葉を話す鳥。
何だったか……以前書物で見た気がするけれど、思い出せない。
「……いや、それより。
ここは危険です。早く家に帰った方がいい」
「あ、あぁ。
ありがとうな、お嬢ちゃん」
おぼつかない足取りで路地裏を後にするその人を見届ける。
「僵尸に、妖の鳥。
偶然か？それとも_____」
ふと見上げた月が、妖しげに笑っていた。
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閔(プロフ) - あすきさん» 更新ゆっくりでごめんなさい...！（ ; ; ） 読んでくださって本当に嬉しいです！ありがとうございます(*^^*) うふふ。まだ出てきていないメンバーがそれぞれどんは妖怪になるのか、ぜひお楽しみに！ゆっくりにはなりますが、これからも頑張ります！ (2020年7月22日 18時) (
レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
あすき(プロフ) - 更新ありがとうございます！これからどんなメンバーがどんな妖怪になるのか楽しみです！これからも応援してます！ (2020年7月19日 19時) (レス) id: a838b5fe09 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - yumemiさん» こんにちは。わぁ...世界観からストーリー構成まで！細かなところまで見てくださって本当に嬉しいです！(*´∀｀*) メンバーの妖怪設定については完全に私の妄想&好みですが、気に入っていただけてよかったです！今後のメンバーもお楽しみに！これからも頑張ります！ (2020年5月23日 13時) (レス) id: f8df806129 (このIDを非表示/違反報告)
yumemi(プロフ) - こんばんは。楽しく読ませていただいている者です。独特の世界観がとてもとても好きで、仲間が増えていくストーリー構成にも惹きつけられます。これからも応援しています！(ジミンの妖狐とユンギの化け猫が秀逸すぎます!) (2020年5月23日 0時) (レス) id: 692b90f925 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - uniさん» ちむちゃん！読んでくれてありがとう(*´∀｀*) その一言だけで頑張れます...（ ; ; ）ゆっくり頑張っていこうと思います...！ちむちゃんも自分のペースでね。お互い頑張ろう！ (2020年5月20日 22時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：閔
| 作成日時：2020年5月18日 23時
