ごめん。 2 (ページ18)

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ごめん68 ページ18

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それはチョン君だった。

チョン君の腕が私の体を包んでいた。

やけに懐かしいぬくもりだと思った。
チョン君の体温が、私の濁った心を温かくしてくれるような気がして思わず腕を回した。

それに気付いたチョン君は更に抱きしめる力を強くして、もっと優しく抱きしめてくれた。

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何も話さなかった。
いや、正確には話せなかった、の方が正しい。

ここがバーという公共の場であることを忘れて、二人で抱きしめ合っていた。

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「うちはそういうの禁止してるんだけど？」

ドン、と雑に置かれたお酒と耳に聞こえた声。

少し怒りを含んだ冷たい声に、反射的に体を離した。低く、怠そうなその声の主は顔を見なくても分かる訳で。こんな話し方をするのはユンギさんしかいない。

顔を見る前にごめんなさい、と謝った。

「謝るときはまず人の目を見るんだよ。
ガキの頃習わなかったのか？」

そう言われて渋々頭をあげる。
ユンギさんが怒るのは当たり前だ。ここはそういう場所ではないんだから。それに、他のお客さんにも迷惑をかけている。

本当ならずっと頭を下げていたいけど、それはそれでまた迷惑をかけてしまうから。

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