ごめん51 ページ1
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チョン君に抱きしめられてからただ涙を流すことしかできない。
返事は決まってるのに。
どうして涙が止まらないの。
「返事は、いつでも良いです。
ずっと待ってますから。
だから、今は好きなだけ泣いてください。」
私の心情を察したのか、チョン君が優しい声でそう言った。
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ごめんなさい、チョン君。
私、貴方の気持ちには答えられない。
まだ、彼が忘れられないの。
なのに、チョン君の背中に腕を回してしまう私はきっと悪い人間なのだろう。
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胸が苦しくて、痛くて、もどかしい。
恋ってこんなに辛いの?
誰かを愛しただけなのに、こんなに胸が痛いの?
恋ってもっと素敵なものだと思ってた。
好きな人と手を繋いで、一緒に笑いあって。
隣にいるだけで幸せだと思える。
ただそれだけだと思ってた。
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「っ、ごめん、なさいっ……」
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なぜ、この言葉が出たのかは自分でも分からない。
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作者名:閔 | 作成日時:2019年3月25日 13時